Ryzen 7 2700 ベンチマーク!Ryzen 7 1700との比較も
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近頃RyzenシリーズのCPUを搭載したBTOパソコンが増えてきています。もちろん以前からもあったのですが、より一層ラインナップが増加している印象です。自作erのみならず、BTOパソコンユーザーもINTELかAMDかで悩む時代になってきました。
例えばドスパラのゲーミングPCを見ると、Ryzen 7 2700搭載デスクトップが一番多いです。そんなRyzen 7 2700がどのような性能なのか、実際にベンチマークを計測してみたのでご紹介します。
Ryzen 7 2700のスペック
まずはRyzen 7 2700の基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 8 |
スレッド数 | 16 |
定格動作周波数 | 3.20 GHz |
TB最大動作周波数 | 4.10 GHz |
キャッシュ | 16 MB |
TDP | 65 W |
旧世代のRyzen 7 1700と比較すると、8コア・16スレッド、キャッシュ16MB、TDP 65W等は共通しています。動作周波数は定格が3.0 GHzから3.2 GHz、最大が3.7 GHzから4.1 GHzへと強化されていて、純粋な性能アップを果たしています。
INTEL CPUで8コア・16スレッドといえば、Core i9-9900Kが代表格です。ただしCore i9-9900Kは最大クロックが5.0 GHzで、性能に大きな違いがあります。むしろCore i7-7820Xに近いですね。
Ryzen 7 2700のベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は以下のとおりです。
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Ryzen 7 2700 |
メモリ | グラフィックボード |
8GB PC4-21300 | GeForce GTX1060 6GB |
ストレージ | 電源ユニット |
500GB SSD + 2TB HDD | 500W 80PLUS BRONZE |
先程レビュー記事をアップした「ガレリア AT」です。
CINEBENCH R15
シングルコア | マルチコア |
---|---|
165 cb | 1523 cb |
Ryzen 7 1700はシングルが129 cb、マルチが1391 cbだったのでスコアが綺麗に伸びています。16スレッドを活かしたマルチのスコアは良いと思います。でもシングルコアのスコアはそこまで高くありません。最近のCore i7シリーズなら200くらいあります。
つまり16スレッドをしっかり使う用途ならRyzen 7 2700はコスパに優れたCPUだと思います。しかし2コアとか4コアしか使わないソフトウェアの場合、Core i7シリーズのほうが快適になります。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
1496 % | 2342 MIPS | 35239 MIPS |
Ryzen 7 1700は31740 MIPSだったため、11%伸びました。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread |
---|---|
429.3 | 4224.7 |
やはりシングルスレッドの性能は高くありません。Core i5-8400でも464.9です。一方でマルチスレッドはCore i7-8700Kを越えています。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
201948 | 141519 |
整数演算速度の「ALU」と浮動小数点演算速度の「FPU」がCPUの項目です。Ryzen 7 2700はRyzen 7 1700より約8%高いスコアです。
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
43.54 | 57秒 |
Ryzen 7 2700がエンコードに向いているか確認しました。思ったよりも低いスコアです。x264との相性が悪いのでしょうか。Ryzenはエンコードに適しているなんて声もありますが、設定やプラグインによって大きく変わるようです。
3DMARK TimeSpy
CPU Score | 6942 |
Core i7-8700 + メモリ8GBの「ガレリア XG」が6965で、ほぼ同等です。となるとRyzen 7 2700はゲーミングPC用CPUに適しているように思えますが、すべてのゲームが16スレッドに対応しているわけではありません。ゲームによってはフレームレートがやや低くなることがあります。うーん、評価も扱いもなかなか難しいCPUですね。