Core i5-8400 ベンチマーク!6コア・6スレッドの性能を検証
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Coffee Lakeで最初に発売されたのがCore i5-8400です(Core i7-8700Kも同時発売)。型番からするとCore i5-7400の後継CPUなわけですがスペックは決定的に違います。
それまでのCore i5が4コア4スレッドだったのに対し、Coffee LakeのCore i5-8400は6コア6スレッドになっため急激なパワーアップを成し遂げました。Core i7-7700にも匹敵するとも噂されるその性能は本当なのかベンチマークしてみました。
Core i5-8400のスペック
まずはCore i5-8400の基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 6 |
スレッド数 | 6 |
定格動作周波数 | 2.80 GHz |
TB最大動作周波数 | 4.00 GHz |
キャッシュ | 9 MB |
TDP | 65 W |
Core i5-7400と比較してみましょう。Core i5-7400は定格3.0GHz、最大3.5GHzです。ターボブースト時の最大動作周波数が大幅に伸びたことがわかります。それなのにTDPは同じ65Wですから発熱量もそのままです。
現在すでにCore i5-8400は格安ゲーミングPCに採用されています。8スレッドを推奨されるゲームには微妙ですが、動作周波数が不足することはしばらくなさそうなので、Core i7推奨の最新ゲーム以外ならCore i5-8400で十分でしょう。
Core i5-8400のベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は「NEXTGEAR-MICRO im590SA1-GPB」です。メモリ8GB、GTX1060 3GB搭載です。
CINEBENCH R15
シングルコア | マルチコア |
---|---|
169 cb | 940 cb |
CINEBENCHはCPUの性能を計測するベンチマークソフトではもっともスタンダードな存在です。ただ最近気付いたのですが数値に結構ブレが生じることがあります。今後から何度か計測して中央値を採用することにします。
Core i5-7500だとシングルコアが162 cb、マルチコアが599 cb。Core i7-7700だとマルチコアで872 cbです。8スレッドのCore i7-7700を越えているのが謎ですね。ともかくCore i5-8400の優秀さが証明されました。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
561 % | 4125 MIPS | 23115 MIPS |
7-Zipは7z形式への圧縮・解凍をするためのソフトウェアです。圧縮・解凍の速度を計測するベンチマーク機能が内蔵されています。18コア36スレッドのCore i9-7980XEだと79885 MIPS、6コア12スレッドのCore i7-8700Kだと36715 MIPSです。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread |
---|---|
464.9 | 2514.6 |
CPU-ZはCINEBENCHと似たような感じです。Core i7-8700Kはシングルが510.5、マルチが3669.6です。動作周波数もマルチスレッドも重要のようです。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
126546 | 81805 |
CrystalMarkはあらゆるパーツの性能を計測する総合ベンチマークソフトです。CPUは整数演算速度の「ALU」と浮動小数点演算速度の「FPU」です。
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
33.1 | 1分15秒 |
H.264のエンコード処理能力を計測するベンチマークソフトです。エンコードはマルチスレッドの威力がダイレクトに反映されます。エンコードを高速にしたいならCore i7やCore i9をおすすめします。
HWBOT x265 Benchmark
FHD | 4K |
---|---|
31.43 fps | 7.96 fps |
H.265用ベンチマークソフトです。1920×1080のフルHDと3840×2160の4K動画をエンコードしています。H.265のほうが圧縮効率が良いのでCore i5-8400を使うならこちらをおすすめしたいですね。ただし高性能なCPUなら2倍以上にスコアを叩き出せます。