ポータブルゲーミングデバイスの多様化が切り拓く!持ち歩ける本格ゲーム環境
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2025年、ゲーミングデバイスの常識が変わりつつあります。据え置き型や大型デスクトップではなく、「ポータブル型」ゲーミングPCの需要が急速に伸びているのです。
この背景には、プロセッサやGPUの省電力化・小型化、クラウドゲーミングの進化、そしてライフスタイルの変化があります。そこで今回は、現在注目されている代表的なポータブルゲーミングデバイスとその技術的特徴を整理しながら、主要製品をまとめてみました。
Steam Deck:Linuxベースで始まったポータブル革命の先駆者
Valveが2022年に発売したSteam Deckは、ポータブルゲーミング市場の転換点となりました。
LinuxベースのOS「SteamOS」を採用し、Steamライブラリをそのまま携帯できるという明確な目的に特化した構成です。
APUにはAMDのカスタムZen 2+RDNA 2プロセッサを搭載し、AAA級ゲームでも快適なプレイを実現しました。
タッチパッドやコントローラーが一体化した設計は操作性に優れており、物理キーボードを必要としない設計が話題を呼びました。
ただし、OSの制限から一部ゲームの互換性には課題があり、Windowsベースのデバイスが次々と市場に投入されるきっかけともなりました。
ASUS ROG Ally:高リフレッシュレート×Windows搭載の万能型
ASUSが投入したROG Allyは、ポータブルゲーミングPCに本格的なWindows OSを搭載した初期の成功例です。
ディスプレイは7インチ・120Hz駆動のフルHD液晶を採用し、Steam Deckよりも高精細・滑らかな描写が可能です。
APUはAMD Ryzen Z1 Extremeを搭載しており、Zen 4アーキテクチャとRDNA 3 GPUコアの組み合わせにより、高い描画性能と省電力性を両立しています。
Windows搭載の利点として、Steamだけでなく、Epic GamesやXbox Game Pass、GOGなど複数のゲームプラットフォームがそのまま使える点も見逃せません。
また、外部GPU(XG Mobile)への接続も可能で、自宅では据え置きのように使える拡張性もあります。
Lenovo Legion Go:着脱式コントローラーでSwitchに近い操作性
LenovoのLegion Goは、2023年後半に登場したWindows搭載型のポータブルゲーミングPCです。
最大の特徴は、Nintendo Switchのような着脱式コントローラーを備えている点。タブレット形状での単体利用や、スタンドモードでの遠隔操作など、多彩なプレイスタイルに対応できます。
画面サイズは8.8インチと大きめで、QHD解像度のIPS液晶(144Hz駆動)を採用。
Ryzen Z1シリーズのAPUとWindows 11による汎用性の高さから、「ハイブリッドデバイス」として注目を集めています。
重量は800gを超えますが、バッテリー容量も大きく、長時間のプレイにも配慮されています。
MSI Claw A8:Intel Core Ultra搭載、AI活用を強化した最新モデル
2025年に登場したMSI Claw A8は、他社と異なりIntel製のCore Ultraプロセッサを採用しています。
I処理能力を内蔵したNPU(Neural Processing Unit)が活用でき、ゲームパフォーマンスの自動最適化、発熱制御、バッテリー管理などの高度なリアルタイム調整が可能です。
加えて7インチのフルHD液晶を搭載し、Wi-Fi 7にも対応。また、MSI Center Mアプリによって、ゲーム設定やパフォーマンスモードを直感的に切り替えることができます。
今後AIを活かしたポータブルゲーミング体験を求めるユーザーにとって、有力な選択肢となるでしょう。
ポータブルゲーミングは“第2のPC”から“第1選択”へ
ポータブルゲーミングデバイスは、もはやサブ端末ではありません。
搭載されるAPUやディスプレイの性能は年々向上しており、クラウドゲーミングや外部GPU対応といった要素も含め、あらゆるゲーミングスタイルに応える設計へと進化しています。
「据え置きか、携帯か」ではなく、「携帯型で、どこまでできるか」を基準に製品を選ぶ時代に入ったと言えるでしょう。
Steam Deckの登場からわずか数年で、これだけの進化と選択肢が広がっているのは驚きですね。私もそろそろポータブルゲーミングPCを買う時がきたかなあと感じています。