Core i7-7820X ベンチマーク!8コア・16スレッドの性能を検証
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インテルCPU第八世代のCoffee Lakeがすでに販売されていますが、世間のパソコンにはまだ第7世代のSkylakeが数多く搭載されています。それにCPUによっては第7世代のほうが高性能なことがあります。
例えばゲーミングPCでよく見かけるCore i7-8700やCore i7-8700Kよりも、Core i7-7820Xのほうがコア数・スレッド数が多く、用途によっては高性能です。Core i7-7820Xのベンチマークを計測したので他のCPUと比較しつつご紹介します。
Core i7-7820Xのスペック
まずはCore i7-7820Xの基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 8 |
スレッド数 | 16 |
定格動作周波数 | 3.60 GHz |
TB最大動作周波数 | 4.30 GHz |
L3キャッシュ | 11 MB |
TDP | 140 W |
過去のCPUで8コア・16スレッドだったのはCore i7-5960XやCore i7-6900Kです。でも動作周波数に大きな差があり、Core i7-7820Xのほうが遥かに高性能です。動作周波数の最大4.30 GHzに注目すると、Core i9-7900X、Core i9-7920X、Core i5-8600Kと同等です。
ゲーミングPCで人気のCore i7-8700Kは6コア・12スレッド、最大4.70 GHzです。ただCore i7-8700KのTDPが95Wなのに対し、Core i7-7820Xは140Wのため、より良いCPUクーラーを搭載する必要があります。
Core i7-7820Xのベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は以下のとおりです。
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Core i7-7820X |
メモリ | グラフィックボード |
32GB PC4-21300 | Quadro P2000 5GB |
ストレージ | チップセット |
500GB SSD + 2TB HDD | X299 |
メモリ容量が多いため、単純比較には向いていません。なんとなくの参考にはなると思います。
CINEBENCH R15
シングルコア | マルチスレッド |
---|---|
1728 cb | 180 cb |
10コア・20スレッドのCore i9-7900Xが2088 cbだったため、妥当なスコアではないでしょうか。Core i7-8700Kは1418 cbです。エンコードのようにマルチスレッドを活かしたいならCore i7-7820Xはおすすめです。ただ価格を比較すると、Core i7-8700KよりCore i7-7820Xのほうが2万円以上も高額です。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
1486 % | 3144 MIPS | 46464 MIPS |
7-Zipは7z形式への圧縮・解凍をするためのソフトウェアです。40000 MIPSを越えるのは非常に優秀です。Core i7-8700Kは39121 MIPSでした。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread |
---|---|
475.0 | 4835.6 |
マルチスレッドはCore i7-8700Kより約26%も高いスコアです。なお、18コア・36スレッドで第7世代最上位のCore i9-7980XEは6833.0です。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
226532 | 193448 |
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
46.82 | 54秒 |
H.264のエンコード性能を計測しました。Core i7-8700が45.15 fpsとほぼ同等です。エンコードで差が出ないのはちょっと謎です。
HWBOT x265 Benchmark
FHD | 4K |
---|---|
54.47 fps | 13.1 fps |
H.265用ベンチマークソフトです。1920×1080のフルHDと3840×2160の4K動画をエンコードしています。こちらはしっかり差が出ています。最新テクノロジーに強いということでしょうか。いずれにしても基本性能はとても優秀です。ただコスパが微妙なので万人にはおすすめできません。