Core i7-8700 ベンチマーク!Core i7-7700や8700Kとの比較も
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品薄なのかわかりませんが、Core i7-8700Kに比べるとCore i7-8700は日本国内に出回るのに随分と時間がかかっている印象です。やっと最近になってCore i7-8700を搭載したゲーミングPCを触る機会があったため、グラフィックボードだけでなくCPUの性能も計測してみました。
Core i7-8700単体のベンチマークだけだとよくわからないでしょうから、同じく第八世代のメインストリームであるCore i7-8700Kと旧世代のCore i7-7700とのベンチマーク比較もします。
Core i7-8700のスペック
まずはCore i7-8700の基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 6 |
スレッド数 | 12 |
定格動作周波数 | 3.20 GHz |
TB最大動作周波数 | 4.60 GHz |
キャッシュ | 12 MB |
TDP | 65 W |
まずCore i7-7700と比較すると、コア数・スレッド数が増えています。第七世代まではCore i7のメインストリームは4コア・8スレッドでした。それが第八世代になって6コア・12スレッドになっています。またTDPは65Wと同じ発熱量ながらも、動作周波数はCore i7-7700が最大4.2GHz、Core i7-8700が最大4.6GHzと大幅に伸びています。
次にCore i7-8700Kとの比較です。コア数・スレッド数、キャッシュは同じ。TDPはCore i7-8700が65W、Core i7-8700Kが95Wです。Core i7-7700Kが95Wだったので自然な流れでしょう。ただ、最大動作周波数はCore i7-8700が最大4.6GHz、Core i7-8700Kが最大4.7GHzと僅かな違いしかありません。ここがベンチマークにどのように影響するか注目です。
Core i7-8700のベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は以下のとおりです。
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Core i7-8700 |
メモリ | グラフィックボード |
8GB PC4-21300 | GeForce GTX1050Ti 4GB |
ストレージ | チップセット |
250GB SSD + 1TB HDD | インテル Z370 |
エントリーモデルのゲーミングPCを使いました。具体的には「ガレリア ZH」です。ただ本来ならばメモリ16GB搭載した状態でベンチマークしたかったです。そのため狙い通りのスペックのパソコンに触る機会があったら、またベンチマークし直してこの記事を修正する予定です。
CINEBENCH R15
シングルコア | マルチコア |
---|---|
197 cb | 1409 cb |
Core i7-7700だと868 cb、Core i7-8700Kだと1418 cbくらいです。Core i7-7700から大幅な性能アップしたのは当然ですが、気になるのはCore i7-8700Kとの差です。
これまで何度かCore i7-8700とCore i7-8700KをCINEBENCHでベンチマーク計測しましたが、Core i7-8700のほうが高いスコアが出るのを何度も目撃しています。確かに最大動作周波数は僅か0.1GHzしかないので誤差なのかもしれませんが、それならCore i7-8700のほうがコスパが良いと判断したくなります。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
1114 % | 2697 MIPS | 30371 MIPS |
7-Zipは7z形式への圧縮・解凍をするためのソフトウェアです。Core i7-8700Kが「39121 MIPS」、Core i5-8400が「23115 MIPS」でした。常に数値が動くベンチマークソフトなのでいまいち評価しづらいです。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread |
---|---|
512.1 | 3740.8 |
CPU-Zもシングルとマルチの両方を計測できます。Core i7-8700らしいスコアが出たと思う一方で、やはりCore i7-8700Kとの差は小さいと感じます。Core i7-8700Kは「3829.5」でした。ちなみにCore i9-7980XE6833と圧倒的なスコアです。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
190743 | 157467 |
CrystalMarkはあらゆるパーツの性能を計測する総合ベンチマークソフトです。CPUは整数演算速度の「ALU」と浮動小数点演算速度の「FPU」です。どうやらメモリ容量はベンチマークスコアにほとんど影響しないようです。
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
45.15 | 56秒 |
8スレッドのCore i7-7700は29.61 fpsでした。Core i7-8700は12スレッドなのでfpsスコアが大幅に伸びています。エンコードはスレッド数が多いほうが有利です。同じ12スレッドのCore i7-8700Kは46.33 fpsです。
HWBOT x265 Benchmark
FHD | 4K |
---|---|
42.34 fps | 10.35 fps |
H.265用ベンチマークソフトです。1920×1080のフルHDと3840×2160の4K動画をエンコードしています。ここに来てよくわからない結果になりました。Core i7-8700が4Kで10.35 fpsだったのに対し、Core i7-8700Kは23.0 fpsです。なぜ2倍以上の差が生じたのか理解不能です。うーん、やはりまたそのうちベンチマークし直してみます。
いずれにしてもCore i7-8700は相当優秀なCPUだと判明しました。Core i7-8700Kはオーバークロックしたい人向けで、普通に定格ゲーミングPCとして使うだけならCore i7-8700で十分だと思います。
CPUの選び方について迷っている方は以下の記事を参考にしてください。これまで数多くのゲーミングPCをレビューしたり、ベンチマークしたりした経験からおすすめのCPUを解説しています。