Core i9-7980XE ベンチマーク!18コアの性能を徹底検証
投稿日:
更新日:
※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Core i9-7980XEはインテル Xシリーズ最上位のCPUです。ゲーム用途よりも動画編集のようなクリエイター用途に使われることが多いですね。でもドスパラの「ガレリア VZ-X(i9-7980XE)」のようにゲーミングPCに採用されていることもあります。
そんなCore i9-7980XEのベンチマークを一通り計測したのでご紹介します。あくまでもデータをずらずらと並べているだけなので、他のCPUとの比較は最低限しかしません。
Core i9-7980XEのスペック
まずはCore i9-7980XEの基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 18 |
スレッド数 | 36 |
定格動作周波数 | 2.60 GHz |
TB最大動作周波数 | 4.20 GHz |
キャッシュ | 24.75 MB |
TDP | 165 W |
第七世代メインストリームCPUの「Core i7-7700K」が4コア・8スレッドですから、Core i9-7980XEのコア数・スレッド数は4倍以上です。マルチコア、マルチスレッドを活用した性能に大きな差が出ます。
Core i9-7980XEのベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は「ガレリア VZ-X(i9-7980XE)」です。メモリ32GB、GTX1080Ti搭載です。
CINEBENCH R15
シングルコア | マルチコア |
---|---|
188 cb | 3303 cb |
CINEBENCHはCPUの性能を計測するベンチマークソフトではもっともスタンダードな存在です。大体どこもCINEBENCHのスコアを参考数値にしている気がします。
Core i7-8700Kだとシングルコアが202 cb、マルチコアが1410 cb。Core i9-7900Xのマルチが2088 cbです。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
3239 % | 2472 MIPS | 79885 MIPS |
7-Zipは7z形式への圧縮・解凍をするためのソフトウェアです。圧縮・解凍の速度を計測するベンチマーク機能が内蔵されています。7-Zipはシングルコアの性能が重要らしく、Core i7-8700Kのような動作周波数の高いCPUに比べると遅くなっています。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread |
---|---|
504.3 | 6833.0 |
CPU-ZはCINEBENCHと似たような感じです。シングルとマルチの両方を計測できます。やはりマルチコア・マルチスレッドで真価を発揮しています。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
384469 | 216579 |
CrystalMarkはあらゆるパーツの性能を計測する総合ベンチマークソフトです。CPUは整数演算速度の「ALU」と浮動小数点演算速度の「FPU」です。
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
59.0 | 43秒 |
ここからは実用的なベンチマークです。H.264のエンコード処理能力を計測するベンチマークソフトです。他のCPUとのスコア比較を見ても、Core i9-7980XEがエンコードの用途に向いていることがわかります。
HWBOT x265 Benchmark
FHD | 4K |
---|---|
83.37 fps | 23.0 fps |
H.265用ベンチマークソフトです。1920×1080のフルHDと3840×2160の4K動画をエンコードしています。4Kだと一気に処理が重くなりますね。それでもフルHDでCore i7-7700Kが約35fpsなことを考えると、Core i9-7980XEが驚異的な性能だということがわかります。