Ryzen 7 3700X搭載!ドスパラ ガレリア AT 性能レビュー
Ryzen + GTX1660Tiの組み合わせや如何に!?
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BTOゲーミングPCはインテルCPUとNVIDIAグラフィックボードの組み合わせが基本です。というか99%はそれです。例えばCore i7-8700とGTX1060、Core i7-9700KとRTX2080みたいな感じです。
でも最近AMD CPUのRyzenシリーズを搭載したゲーミングPCが増えてきています。Ryzenシリーズは素晴らしい性能と圧倒的なコスパから世界中で話題になっています。今回はRyzen 7 3700Xを搭載した「ガレリア AT」をレビューしていきます。
ガレリア ATはこんな方におすすめ!
コア数・スレッド数の多い高性能CPUにしたい!
ミドルスペックゲーミングPCが欲しい!
話題のRyzen 7シリーズを選んでみたい!
ガレリア ATのスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 Home 64bit | Ryzen 7 3700X |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce GTX1660Ti 6GB | 8GB PC4-21300 |
ストレージ | チップセット |
500GB SSD + 2TB HDD | AMD B350 チップセット |
光学ドライブ | 電源ユニット |
なし | 500W 静音電源 (80PLUS BRONZE) |
GTX1660Ti 6GB + メモリ8GBなので現状のミドルスペックゲーミングPCです。ドスパラのGTX1660Ti 6GB搭載デスクトップと言えば「ガレリア XT」が人気です。ガレリア ATとガレリア XT最大の違いはCPUです。
ガレリア ATのCPUはRyzen 7 3700X、ガレリア XTはCore i7-8700です。CPUのスペックの違いを以下にまとめてみます。
Ryzen 7 3700X | Core i7-8700 | |
---|---|---|
定格クロック | 3.6GHz | 3.2GHz |
TB時 最大クロック | 4.4GHz | 4.6GHz |
コア数 | 8 | 6 |
スレッド数 | 16 | 12 |
L3キャッシュ | 32MB | 12MB |
コア数、スレッド数、L3キャッシュはRyzen 7 3700Xのほうが多いです。また低下クロックもRyzen 7 3700Xが勝っています。しかし最大クロックはCore i7-8700のほうが高いです。マルチスレッドを多用する用途ではRyzen 7 3700Xのほうが優秀なのは間違いありません。
なお、今見たらガレリア ATとガレリア XTは同じ価格で販売されていました。ただガレリア XTのほうが圧倒的に売れ筋なためセールで激安になっていたり、パーツが無料アップグレードされていたりします。Ryzenを使う理由が明確になっているならガレリア ATもいいですけど、ほとんどの人にはガレリア XTをおすすめします。
ストレージの速度
SSDは型番不明でシーケンシャルリードは556MB/s、シーケンシャルライトは530MB/sです。
HDDは「Seagate ST2000DM005」で、シーケンシャルリードは181MB/s、シーケンシャルライトは171MB/sです。
ガレリア ATの外観
次にガレリア ATの外観や接続端子のレビューをしていきます。
ガレリア XTやガレリア XFと同じKTケースです。
正面にはUSB3.0が2つ、SDカードリーダー、マイク入力、スピーカー出力、リセットボタン、電源ボタンがあります。
上部には2つの排気口があり、奥側にだけケースファンが付いています。
左側には2つの吸気口がありますが、こちらはケースファン非搭載です。なお、カスタマイズでケースファンを追加できます。
内部の様子です。
CPUファンもAMD製です。「AMD Wraith Prism Cooler」だと思います。ヒートシンクが大きいトップフロー型です。
このCPUファンは電源を入れると光ります。フィンと周辺が光り、フィンのLEDライトは常に色が変化します。
GTX1660Tiは「PALIT GeForce GTX 1660 Ti StormX」です。小型なショート基盤タイプです。
マザーボードはASROCK AB350 Pro4が採用されています。拡張スロットはPCI Express x4が1つ、PCI Express x1が4つ空いています。右下の青いのがM.2 SSDです。M.2スロットはあとひとつ空いています。
3.5インチシャドウベイです。あと3スロット空いています。
マザーボードのバックパネルにはPS2、USB2.0が2つ、USB3.0が4つ、USB3.1、USB3.1 Type-C、LANポート、マイク入力、ライン入力、ライン出力があります。
GTX1660Tiの映像出力端子はDVI-D、HDMI、DisplayPortです。
ガレリア ATの温度
3DMARK FireStrikeを動作させながらCPUの温度を計測したところ、平均54.0℃、最大72.6℃でした。Ryzenは結構温度が高めになるという噂を耳にしましたが、思ったよりも随分と低温度でした。
GTX1660Tiは平均54.9℃、最大66℃でした。夏に計測したのに低い温度です。
ガレリア ATのベンチマークスコア
これまでいくつもGTX1660Ti 6GB搭載ゲーミングPCをレビューしてきたので、どれくらいのベンチマークスコアになるかは大体把握できています。そこでRyzen 7 3700Xの影響がどのように出るのか比較してみました。
CINEBENCH R15 / R20
CINEBENCH R15 | CINEBENCH R20 | |
---|---|---|
マルチスレッド | 2086 cb | 4748 cb |
シングルコア | 205 cb | 504 cb |
Ryzen 7 3700Xの性能です。Ryzen3000シリーズはシングルコアの性能が大幅に強化されました。その影響で全体のベンチマークスコアが向上しています。例えばCore i9-9900KFのマルチスレッドのスコアは、R15が2037 cb、R20が4971 cbです。このクラスのCPUに匹敵する性能というのは恐ろしいです。価格を考えると圧倒的なコスパの良さです。
FF15ベンチマーク
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 |
---|---|---|
6663 | 8935 | 11512 |
FF15ベンチマークは高品質と標準品質だと「快適」、軽量品質だと「とても快適」という評価です。GTX1660Ti + Core i7-8700の「ガレリア XT」は高品質設定で6799でした。あまり変わらないですね。以前からRyzenはスペックの割にゲームのフレームレートが思ったほどでない傾向があります。
FF14ベンチマーク
最高品質 | 高品質 | 標準品質 |
---|---|---|
14525 | 14437 | 18398 |
平均106fps | 平均102fps | 平均157fps |
FF14ベンチマークはGTX1660Ti搭載ゲーミングPCの標準的なスコアです。
PSO2ベンチマーク
設定6(最高画質) | 設定5(高画質) | 設定3(標準画質) |
---|---|---|
68344 | 66688 | 115652 |
ガレリア XTは設定6で78054でした。ゲームによって相性があることは覚えておきましょう。
MHFベンチマーク
MHFは39647です。ガレリア XTは36583です。
3DMARK TimeSpy(DirectX12)
総合スコア | Graphics score | CPU score |
---|---|---|
6616 | 6294 | 9323 |
製品名 | グラボ | ベンチマーク(総合スコア) |
---|---|---|
GALLERIA ZA9C-R39 | RTX3090 |
17590
|
GALLERIA UA9C-R38 | RTX3080 |
16147
|
GALLERIA XA7C-R37T | RTX3070Ti |
13056
|
GALLERIA XA7C-R37 | RTX3070 |
12016
|
GALLERIA XA7C-R36T | RTX3060Ti |
11050
|
GALLERIA XA7R-R36 | RTX3060 |
8695
|
GALLERIA XT | GTX1660 SUPER |
6208
|
GALLERIA DH | GTX1650 |
3613
|
DirectX12用ベンチマークのTimeSpyでは「上位40%」の評価でした。CPUのスコアが突出して高いです。エンコードするなら断然Ryzenをおすすめします。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
総合スコア | Graphics score | Physics score |
---|---|---|
14671 | 15964 | 23744 |
製品名 | グラボ | ベンチマーク(総合スコア) |
---|---|---|
GALLERIA ZA9C-R39 | RTX3090 |
31852
|
GALLERIA UA9C-R38 | RTX3080 |
29228
|
GALLERIA XA7C-R37T | RTX3070Ti |
25613
|
GALLERIA XA7C-R37 | RTX3070 |
22414
|
GALLERIA XA7C-R36T | RTX3060Ti |
22836
|
GALLERIA XA7R-R36 | RTX3060 |
19707
|
GALLERIA XT | GTX1660 SUPER |
14380
|
GALLERIA DH | GTX1650 |
8015
|
3DMARK FireStrikeの評価では「上位23%のパソコン」です。やはりCPUのスコアが高いです。Core i9-9900KF搭載の「ガレリア ZG」に近いです。
少なくともほとんどのPCゲームでRyzen 7 3700Xが足を引っ張ることはなさそうです。むしろスレッド数を活かせる分だけ、幅広い用途で活躍してくれます。
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