ガラスパネルとスチールパネルを実用性、見た目、コスパで比較
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PCケースのサイドパネルには、「アクリル」「ガラス」「スチール」「アルミ」などが採用されています。
このうち、それなりの価格のPCケースには「ガラス」「スチール」が採用されることが多いでしょう。実際に私もこの2択から選ぶことが多いです。
実用性重視か見た目重視かで選択は変わってきますが、今回はガラスパネルとスチールパネルの比較をしてみたいと思います。
ガラスパネルとスチールパネルの特徴
まずガラスパネルから。ガラスパネルは、なんといっても見た目の高級感が売りです。
アクリルパネルよりも重厚かつクリアな見た目で、安っぽさを排除してくれますね。中身が見えるPCケースはどうしても「子供っぽさ」が出てしまいますが、ガラスパネル採用のPCケースは高級感が漂うものが多いです。
なので、PCパーツにほどこしたRGBライトを楽しみつつ、高級感も手に入れられるというのが最大の特徴だと思います。
一方、スチールパネルを一言で言い表すと「質実剛健」ですね。見た目は何の面白みもありませんが、重厚で落ち着きがあり、少しの振動にはびくともしない実用性が魅力です。
スチールはアルミケースよりも重いのですが、その分だけ頑丈でビビリにくく、総合的に見れば静粛性が高いケースが多いですね。
主要3項目でガラスパネルとスチールパネルを比較
以上の内容を踏まえたうえで、ガラスパネルとスチールパネルを以下3項目で比較したいと思います。
実用性
ここで言う実用性とは、「遮音性」「冷却性能」の2点ですね。この2点で比べるとスチールパネルに軍配があがります。
まず遮音性ですが、スチールパネルはガラスパネルよりも音漏れしにくいです。これは単純にスチールとガラスの素材の比較ですが、ガラスよりもスチールのほうが遮音性は上とされているのです。
一般的なオフィス用途のパーティションでも、ガラスパーティションはスチールより遮音性が低いというのが定説のようです。
次に冷却性能ですが、「熱伝導率」で見るとスチールのほうがガラスよりも上であり、放熱性が高いです。したがって、スチールパネルのほうが良いと言えます。
放熱性の指標である熱伝導率をスチールとガラスで比較すると、
- スチール:67W/(m K)
- ガラス:1W/(m K)
という結果になります。数字が大きいほど熱伝導率が高いので、スチールのほうが圧倒的に放熱性は上だということがわかりますね。
ちなみに放熱性という意味ではアルミが非常に優れており、221W/(m K)を誇ります。単純な熱対策ならばアルミ>スチール>ガラスということになりますね。
以上、遮音性と冷却性能という2つの指標から実用性を考えると、スチールパネルのほうが優れていると言えるでしょう。
見た目
これは言わずもがなですが、大抵の方は「ガラス」に軍配を上げるでしょう。ガラスはサイドパネルに限らず、PCデスクや家具においても非常に見た目を良くしてくれます。
ただし、中には「PCの中身が見えるのは逆にかっこわるい」「スケスケで落ち着かない」という方もいるので、好みの問題もあるでしょうね。
コスパ
コスパは微妙なところなのですが、一般的には同じPCケースでスチールパネルとガラスパネルを比べると、ガラスパネルモデルのほうが高いです。
なので、「同じ性能で価格が高い」ガラスパネルのほうがコスパは低くなる傾向にあります。ということで、コスパはスチールパネルに軍配が上がるでしょう。
見た目を気にしないのならばスチールパネル一択だが
3項目を比較すると、見た目以外はスチールパネルのほうが優れています。ただし、最近はサイドパネルがメッシュ使用になっていたりと、遮音性の面では大差がないこともあります。
ちなみに私はスチールケース、スチールパネルを愛用しているのですが、ガラスパネルのPCケースも所持しています。
正直なところ、遮音性については爆音ファン+高負荷状態にならない限りそこまで大きな差はありません。なので、最終的には好みの問題かなと感じています。参考にしてみてください。