Ryzen 7 3700X ベンチマーク!他のRyzenやINTEL CPUとの比較も
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2019年8月現在、Ryzenを搭載したBTOパソコンが急激に増えています。コスパが良いため売りやすいというのもあるでしょうが、何よりも市場での人気の高さが理由でしょう。月間あたりのシェアはAMD RyzenがINTELを上回ったという噂も聞きました。
そんなRyzen3000シリーズですが、ハイスペックなゲーミングPCにはRyzen 7 3700Xを採用していることが多いです。対抗馬はCore i7-9700KやCore i9-9900Kです。実機でベンチマークしてみたのでご紹介します。
Ryzen 7 3700Xのスペック
まずはRyzen 7 3700Xの基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 8 |
スレッド数 | 16 |
定格動作周波数 | 3.60 GHz |
最大動作周波数 | 4.40 GHz |
L3キャッシュ | 32 MB |
TDP | 65 W |
8コア・16スレッドといえばCore i9-9900KやCore i9-9900KFと同じです。最大動作周波数はCore i9-9900Kが5.00 GHzで上回っています。一方でTDPはCore i9-9900KやCore i7-9700Kは95Wで、Ryzen 7 3700Xのほうが低く、温度の対策が容易です。
TDP 65WといえばCore i7-8700を思い出します。
Ryzen 7 3700Xのベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は以下のとおりです。
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Ryzen 7 3700X |
メモリ | グラフィックボード |
8GB PC4-21300 | GeForce GTX1660Ti 6GB |
ストレージ | チップセット |
500GB SSD + 3TB HDD | B350 |
ドスパラのGTX1660Ti 6GB搭載ゲーミングPC「ガレリア AT」を使用しました。比較対象のCore i7-9700KとCore i9-9900Kはメモリ16GBです。その点はご注意ください。
CINEBENCH R15
シングルコア | マルチスレッド | |
---|---|---|
Ryzen 7 3700X | 205 cb | 2086 cb |
Core i7-9700K | 212 cb | 1504 cb |
Core i9-9900K | 216 cb | 2015 cb |
シングルコアはRyzen 7 3700Xが負けていますが、マルチスレッドのベンチマークスコアは勝っています。まさかCore i9-9900Kを越えるとは思いませんでした。Ryzen3000シリーズはシングルコアの性能も高くて良いですね。
CINEBENCH R20
シングルコア | マルチスレッド | |
---|---|---|
Ryzen 7 3700X | 504 cb | 4748 cb |
Core i9-9900KF | 511 cb | 4957 cb |
CINEBENCH R20だとマルチスレッドのベンチマークスコアもCore i9-9900KFが勝っています。とはいえRyzen 7 3700Xの価格はCore i7-9700Kよりも安いんですよ。驚異的なコスパの良さです。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
1532 % | 3545 MIPS | 54361 MIPS |
総合評価はRyzen 5 3600より31%、Ryzen 7 2700より54%も高いスコアです。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread | |
---|---|---|
Ryzen 7 3700X | 528.3 | 5583.8 |
Core i7-9700K | 568.9 | 3881.3 |
Core i9-9900K | 561.6 | 5175.6 |
マルチスレッドのベンチマークを比較すると、Ryzen 7 3700XがCore i7-9700Kより44%、Core i9-9900Kより8%高いです。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
281751 | 181083 |
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
57.09 | 44秒 |
H.264のエンコード性能を計測しました。Core i9-9900Kに若干負けてしまいましたが、Ryzen 7 3700Xのほうが15000円も安いことを考えると大健闘です。安く高性能パソコンを組みたい人には非常におすすめです。
3DMARK FireStrike
Physics Score | 23744 |
---|
3DMARK TimeSpy
CPU Score | 9323 |
---|
同じGTX1660Ti + メモリ8GBでCore i7-8700搭載の「ガレリア XT」より46~51%もCPUのベンチマークスコアが伸びています。そのおかげでRyzen 7 3700X搭載ゲーミングPCのほうが総合スコアも高くなっています。
なのにパソコン本体としてはどちらも同じ価格です。ゲームとの相性を考えたとしても、Ryzen 7 3700Xのほうがコスパ抜群なのは明らかです。