ゲーミングPC初心者が意識すべき「最小構成」
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ゲーミングPCを初めて組むときは、結構な確率でトラブルが起こります。これを防ぐためには「最小構成」で組むことが重要です。
今回はゲーミングPCの自作初心者が陥りがちな原因不明のトラブルを回避する最小構成について紹介します。
トラブルを回避するには「引き算」「欲張らない」
なぜトラブルが起こるかというと、ちょっとキツい言い方をすると「余計なことをしている」からなんですね。
その余計なことというのは「欲張って色々なパーツを載せすぎる」ことから起こります。
例えば、最近のPCはオンボードのサウンドチップの性能があがっているので、よほど音にこだわりがある場合を除いてはサウンドボードは不要です。
また、キャプチャボードなども、最初から取り付けるとドライバのインストール時にほかのパーツとの衝突が起こり、不具合の原因になることがあります。
なので、初めてPCを組む場合にはできるだけ小さな構成で組み、ある程度挙動が安定してから追加のパーツを取り付けるという方法がおすすめです。
ということで、色々やりたいことがあったとしてもまずは「引き算」で最小構成をはじき出し、その状態で組むことがトラブルを回避するコツとなります。
では何を「引き算」すればよいのか?
あくまでも私の場合ですが、以下のパーツは初回は組付けないことにしています。
- サウンドボード
- キャプチャボード
- CPUクーラー以外のヒートシンク系(メモリ、チップセット、M.2 SSDなど)
まずサウンドボードやキャプチャボードは、別途ドライバが必要なことが多く、初期のOSインストール時にトラブル発生の原因となることを回避するために取り付けていません。
勘違いしないでほしいのは「初回の組み立てで取り付けるとトラブルが必ず起こる」というわけではないこと。あくまでもリスクを減らすための行動ですね。
最近のパーツはドライバ関連の相性が出ることは少ないのですが、特定のマザーボードのチップセットでエラーが起こった経験があるので、念のため外しています。
また、CPUクーラー以外のメモリヒートシンクやチップセットヒートシンク、M.2 SSD用のヒートシンクも初回組立時は取り付けません。
理由としては「初回から組み付けると効果がわからない」「配線が引っかかる場合があって組付けにくい」「干渉する場合がある」という3点が挙げられますね。
ここは正直なところ個人の好みなのですが、まずは最小構成でPCの素の状態を知っておくことが大事だと思っているので、組み付けていませんね。
最小構成とは?
最小構成の定義は人によって違うのですが、「OSが立ち上がりPCにログインできる状態を実現する組み合わせ」と考えると、以下のようになります。
- マザーボード
- CPU(+CPUクーラー)
- GPU(CPUに内蔵GPUが無い場合)
- メモリ
- ストレージ(Cドライブが含まれるストレージのみ)
- 電源
- PCケースとケースファン
- OS
まずはこの7つをしっかりと組み立ててOSをインストールし、1日~2日程度低負荷で動かしてみてエラーが出ないことを確認します。
次に、OCCTなどのフリーツールで高負荷状態を30分×3セットほど試し、特に問題がなければGPUを追加。
ここで主要なゲームのベンチマークソフトなどをいくつかまわし、問題が出なければサウンドボードやキャプチャボード、ヒートシンク系を組み入れるというのが私のやり方ですね。
この方法の良いところは、トラブルが出た場合に特定しやすいことです。最小構成で発生するトラブルは致命的なことが多いので、できるだけ特定しやすい状態のうちにあぶり出しておきたいところ。
後付けのパーツが絡むとどうしても特定作業に時間がかかりますし、知識も必要ですから。初心者ほど、最小構成での確認が大事になってきますよ。