相性問題とは具体的に何を指すか?なぜ発生する?
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PCを自作したりゲーミングPCにパーツを追加したりといったタイミングで「相性問題」が起こることがあります。
最近はあまり発生しませんが、相性問題が起こると原因究明までに長い時間と少なくないお金が必要になるため、できれば避けたいところ。
しかし、相性問題が具体的に「何の相性で起こっているのか」を知る人は意外と少ないですね。そこで、相性問題を少し深く追求したいと思います。
相性問題で起こること
まず、簡単に相性問題で起こり得ることを挙げていきます。ちなみに、これは全て私が経験したことです。
PCが急にシャットダウン、再起動を繰り返す
マザーボードとメモリの相性、もしくはメモリモジュール同士の相性で発生したと思われます。
マザーボードもメモリも新品で、組合せを変えるとしっかり動作するものの、特定の組合せでのみ不具合が出ました。
KP41病
意図しないシャットダウンやフリーズが頻発し、OSのエラーログに「KP41」というエラーコードが記載されるWindows特有の不具合です。
KP41は複数の要因で発生する不正なシャットダウンを表しているらしく、原因がひとつとは限りません。
私の場合は、PCパーツの交換・アップグレードで何度か発生しましたね。
ソフトウェアの異常終了
ブラウザや動画関連のソフトウェアで良く発生しました。また、ゲームクライアントがフリーズもしくは異常終了などもありましたね。
これもパーツを更新したタイミングで起こったので分かりやすかったです。
そもそもOSがまともに起動しない
こちらもメモリーの相性でよく出ました。ここ5年くらいはほとんど聞きませんが、よくある相性問題のひとつだと思います。
そもそも相性問題はなぜ発生する?
一旦整理しておくと、相性問題が発生するパーツは全て「規格上、何ら問題がないはずの正規品」です。
バルクや中古ならば故障・劣化が考えられますが、相性問題は保証で交換しても治らないことがあるため、非常にやっかいです。
規格上は問題が無いはずのパーツ同士に、なぜ相性が発生するのか。また、同じ規格で作られているにも関わらず、相性問題が発生するものと発生しないものがあるのはなぜか。
このあたりは、あまり詳しく語られない部分です。そこで、より具体的に深堀りしてみましょう。
微妙な仕様の違い
例えば同じDDR4という規格で作られたものであっても、規格の基準を満たす以外はメーカーの自由です。
規格で定められていない、より細かな仕様の部分は製造メーカーごとに違いが出てしまい、これが相性問題に発展することがあるそうです。
解釈の違い
仕様の違いと似ていますが、規格をどう解釈するかはメーカーに任されている部分もあるため、曖昧な規格ほど相性問題が発生しやすいそうです。
メーカーのテスト不足
通常、製造メーカーは他社の同規格製品と組合せのテストをしたり、他のパーツとの連携テストを行ったりと、さまざまなテストを経てパーツを世に送り出します。
しかし、コストや時間の関係で簡略化されたテストが行われると、検証されていない部分が相性問題として発生してしまうようです。
例えばメモリならば、高価格な製品ほど相性保証が充実しています。これは、テストで十分な検証を行っているために、「保証しても問題ない程度に相性問題の発生を抑えられる」という自信の表れなのかもしれませんね。
物理的な干渉
メモリ、マザーボード、ヒートシンク、GPUなどで多いのがこれですね。内部ではなく、「ガワ(つまり製品の物理的な大きさ)」が合わずに相性問題に発展するケースです。
これは消費者の責任になってしまうので、ぜひとも注意しておきたいところ。自作やパーツ交換では、寸法の確認は必須ですよ。
意外と奥が深い相性問題
このように相性問題は、「知っていれば防止できる」という類のトラブルではありません。
初心者のうちは、相性問題の発生を考えて、しっかりとしたメーカーから正規品を購入するようにしましょう。特にメモリは相性保証がついた製品がおすすめですね。