ゲーミングPCのトラブルで試したい定番の検証方法
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ゲーミングPCで予期せぬトラブルに遭遇したときの対処法を知っていますか?ゲーミングPCに限らず、PCのトラブルで最も時間がかかるのは「原因の特定」です。
できるだけ時間をかけずに原因を特定するためには、定番の検証方法を知っておく必要があります。そこで、ゲーミングPC初心者が必ずおさえておくべき定番の検証方法を3つご紹介します。
検証方法1「ケーブル、スロット類の挿し直し」
ネットの通信速度が遅い、なんとなく挙動が不安定、モニターの映りが安定しない、といったトラブルにはまず「ケーブル、スロット類の挿し直し」を試してみましょう。
ケーブルやスロット類は、しっかりと奥まで挿しこまれていない「半挿し」の状態になりやすいです。特にLANケーブルやメモリは注意しておきたいところ。
奥行きがあるうえに新品のときは挿しこみ口が固いので、挿しこんだつもりでも半挿しになっていることがよくあります。
この状態で負荷をかけると、挙動が不安定になっていき、最終的には故障につながりかねません。LANケーブルは「カチ」と音がするまで、メモリは「カコッ」とハマって両端のストッパーがしっかりおろせるところまで挿しこみましょう。
また、一旦抜いた状態で接触部分を軽くエアブローで掃除し、挿しこみ直す方法もおすすめです。モニターと接続するケーブルやLANケーブルは別なものに変えてみることで不具合が解消することもあります。
ケーブル交換は意外と見落としがちですから、かならず予備のケーブルを用意しておき、積極的に試してみてください。
検証方法2「最小構成で起動&エイジング」
どのパーツがトラブルの原因かわからない場合に最も効果的なのは、「最小構成で起動&エイジング」ですね。
最小構成とは「CPU・メモリ・マザーボード・電源(内蔵グラフィックが無い場合はGPUも)」で起動させることです。
最小構成で問題なくBIOSに入れることを確認したら、OSを起動してみてください。ここで問題が発生したら、この4つ(5つ)のいずれかに問題がある可能性が高いです。
また、起動が完了した後はエイジングを行います。エイジングとは「慣らし運転」のことですね。ベンチマークソフトや負荷テスト用のアプリを稼働させ、最低1時間は様子を見ましょう。
エイジングで問題が発生すると、OSのエラーログに詳細が記述されますから、原因特定のヒントになります。
この方法のコツは、「不具合が発生したらひとつずつパーツを交換(はずし)する」ことですね。地味ですが、高確率で不具合を特定することができます。
検証方法3「CMOSクリア」
CMOSクリアとは、マザーボードに配置されているUEFI(BIOS)の設定情報をクリア(初期化)することです。
BIOSが工場出荷状態に戻るので、「BIOSの設定が原因の不具合」を解消できる可能性があります。
CMOSクリアの方法はマザーボードのマニュアルに記載されていますが、BTOパソコンなどではパーツごとのマニュアルがない場合もあります。
そこで、一般的なCMOSクリアの方法を紹介しておきます。大抵は、このうちのどれかでCMOSクリアが実行されるはずです。
- マザーボード上のボタン電池をはずし、30~1時間程度放置する。(10分程度でクリアされる場合もあり)
- 3つあるジャンパーピンをずらす(1+2番にジャンパーが設置されている場合は、2+3番に付け替える)、1分程度放置したのちにジャンパを戻す。
- マザーボード上にあるCMOSクリア用のボタンスイッチを長押しする。
ちなみに、ジャンパーピンについては、2+3をつなげることで一時的にショートさせているため、この2つのピンを何かしらの金属で接続すればCMOSがクリアされます。
よくある方法としては、2番と3番がつながるようにドライバーを当てるなどですね。中級者以上向けの方法ですが、ジャンパーピンが無い場合でもCMOSクリアが可能になるため、覚えておくと便利です。