NVIDIAの新技術「DLSS MFG」と「Smooth Motion」とは
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近年、ゲーマー向けの技術として「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」が注目されていますが、新たに「DLSS MFG」と「Smooth Motion」という機能が登場しました。
今回は、「DLSS MFG」と「Smooth Motion」がどのような技術なのか、そしてゲーム体験がどう変わるのかを解説します。
DLSS MFGとは?
DLSS MFG(Max Frame Generation)は、NVIDIAのDLSS技術の一部として追加された新機能です。
DLSS自体は、AIを活用して低解像度の画像を高解像度にアップスケールする技術ですが、MFGはそれに加えて「フレーム生成」に特化しています。
この技術のポイントは、GPUがAIを使って追加のフレームを作り出すことで、実際のフレームレート以上に滑らかな映像を実現できる点です。
たとえば、ゲームが60fps(1秒間に60フレーム)の場合、DLSS MFGを使うことで120fpsのような滑らかさを体感できる可能性があります。
ただし、あくまでAIによって補完されたフレームを追加するものであり、実際のレンダリング処理とは異なるため、完全に遅延ゼロというわけではありません。
それでも、DLSS MFGはリアルタイムレンダリングの負荷を抑えつつ、高いフレームレートを実現するため、高解像度でのゲームプレイには特に適した技術と言えるでしょう。
Smooth Motionとは?
Smooth Motionは、フレームレートの変動による映像のカクつきを軽減する技術です。
ゲームでは、シーンによってフレームレートが変動することが多く、特に60fpsから30fpsへ急激に落ちると、映像がぎこちなく感じられます。
Smooth Motionは、こうしたフレームレートの変動を目立ちにくくすることで、一定の滑らかさを保つ役割を果たします。
仕組みとしては、モーション補正技術を使い、フレームが減少しても映像のなめらかさを維持するように補完処理を行い、急激なフレームレートの変動があっても、違和感を覚えにくくします。
特に、VRR(可変リフレッシュレート)対応のディスプレイと組み合わせることで、さらに快適さが増しますね。
2つの機能が動くことでゲームはどう変わる?
DLSS MFGとSmooth Motionが組み合わさることで、フレームレートが向上しつつ、映像のカクつきが抑えられます。
たとえば、高解像度でのプレイ時にフレームレートが不安定になったとしても、Smooth Motionが補正し、カクつきを軽減します。さらに、DLSS MFGがフレームを生成することで、実際のフレームレート以上の滑らかさを体感できるわけです。
FPSのように動きの激しいゲームでも視認性が向上しますね。高性能なGPUほど効果を発揮しやすいため、RTX50シリーズなどの最新GPUとの組み合わせで最大限のパフォーマンスを引き出せます。
ただRTX50シリーズはとても高いので、今すぐこれらが必要と考えていないならば、しばらくは様子見でいいかもしれません。
NVIDIAアプリのアップデートでRTX40でも有効化されるという情報も出ていますので、すぐに飛びつく必要はないと思います。しばらくはNVIDIAのアップデート待ちですかね。