画質調整でフレームレートはどれだけ変わるのか
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PCゲーマーなら「画質を落とせば遊べないこともない」という表現、よく耳にしますよね。4Kや8Kなど解像度がどんどん向上していく昨今、ゲーミングPCにもそれなりの性能が要求されます。
しかし解像度はともかくとして、「画質の調整」が具体的にどの程度のフレームレートの差になるのかを知らない人が結構いるようようです。
そこで、大人気FPSであるフォートナイトを例に、画質調整がフレームレートに与える影響についてまとめてみました。
ハイエンド構成でフォートナイトをプレイ
まず環境の紹介からです。今回は、Core i9 12900K+RTX3080という環境を知人宅で借りることができました。
知人は普段フォートナイトをプレイしないそうなので、私が勝手にインストール&設定をしてフレームレートを計測してみました。
ちなみにすべて4K環境で計測しています。
・4K+画質最高:平均70.6fps
・4K+画質中:平均218.6fps
・4K+画質低:平均220.4fps
画質中より下はほとんどフレームレートの差が出ませんでした。しかし、見てもわかるように最高と中の差がすごいですね。
ちなみにフォートナイトは「最高」から画質を落とすごとに、3D解像度も下がっていくとのこと。つまり、オブジェクトの見た目が荒くなっていきます。
なので、綺麗な見た目を維持したければ画質は最高にこだわるべきかもしれません。とはいえ、これだけフレームレートの差があると画質を落とし無くなりますよね。動きの激しいゲームですし。
画質とフレームレートの両立は「DLSS」で
そこで登場するのがDLSS(ディープラーニングスーパーサンプリング)です。
DLSSでは、機械学習を活用して「綺麗な描画のフレーム」と「描画が荒いフレーム」を比較し、学習しながら「描画が荒いフレームを綺麗に見せていく」という技術です。
DLSSのメリットは、高画質な状態でもフレームレートが落ちにくくなること。ということで、さっそくDLSSも試してみました。
結果は「4K+画質最高+DLSS(バランス設定)」で「平均108.7fps」まで上昇。体感でもわかるほどに動きが滑らかになりましたね。
今回はCore i9 12900K+RTX3080というハイエンド環境でしたが、これがCore i5 11400+RTX3060のようなミドルレンジ構成の場合、画質が高い状態でDLSSを使うと、かなり快適にプレイできると思います。
ハイエンド構成よりも、ミドルレンジ構成で活きる技術ですね。
ただし、DLSSを使うとDLSSを使わない「純粋な高画質状態」よりも少しボヤっとした感じが出ます。慣れの問題なのですが、どうしてもDLSS特有のモヤモヤが気になる方はハイエンド構成にすべきですね。
フレームレートと画質の両立は難しい
解像度が大きくなるにつれ、画質を上下させたときのフレームレートの落差が激しくなります。
高解像度でそれなりのフレームレートを出すには、当然ながらハイエンドGPUが必要であり、そのGPUを動かすCPUのパワーも必要です。
また、マザーボードも保護回路やSPSが充実しているものでなくては不安ですよね。
このように、4Kや8Kという高解像度な環境は、見た目が非常に良い反面、ゲーム環境としては「芋づる式にお金がかかる」というデメリットもあることを知っておきましょう。
個人的には、ミドルレンジ構成で4Kモニターを導入し、画質最高や画質高の状態でDLSSを使いながら調整していく方法がおすすめです。