ゲーミングPCは高価な買い物だけに、できれば買ったことを後悔しないような使い方をしたいですよね。

そこで、私がこれまで耳にした「ゲーミングPCに関する後悔」をまとめてみました。衝動に駆られて高い買い物をしてしまわないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもオーバースペックだった

私が知る限り最も多いのがこのパターンですね。ゲーミングPCを買う時の心理として、大抵の方は以下のようなステップを踏むと思います。

• あるゲームタイトルを高設定で遊びたくなり、公式の推奨スペック＋αで最低限のスペックを見積もる
• BTOパソコンなどを調べていくうちに、より上位のスペックとあまり価格が変わらないことを知る
• 少しずつスペックが上がっていき、最初に見積もったスペックを大幅に上回る

たしかにゲーミングPCはスペックが高いに越したことはないのですが、全く使わない性能を持っていても宝の持ち腐れです。

私も過去に何度かやってしまったのですが、5年間使用したゲーミングPCが、一度もCPU使用率50%を超えなかったことがあります。

また、そもそもお目当てのゲームタイトルが予想していたよりも低いスペックで十分だったという場合もありました。

たまたま知人が所有していた「ビジネスPC＋後付けでミドルレンジのグラボ」でも、私のPCとそん色のない動きを実現していたからです。

ゲーミングPCの場合、CPUはグラボをしっかり動かすためのパーツという認識で、6～8コアのミドルレンジクラスを狙うのが後悔しない買い方だと思いますね。

結構世代の入れ替わりが速いので、まずは予算内で要求を満たすラインを手に入れ、どうしても不満があれば売却＋買い替えがよいと思います。

内蔵GPUがないCPUを買ってしまった

これはここ5年ほどで頻繁に聞くようになった後悔です。

Intel製の末尾「F」のCPUや、少し前のRyzenシリーズなど、内蔵GPUが省略された廉価版のCPUが人気を集めていましたよね。

「ゲーミングPCなんだから内蔵GPUなんか使わないだろう」と考える人が多いのですが、実はそうでもありません。

グラボやモニターが不調に陥ったときには内蔵GPUにつないで動作を確認しますし、グラボを修理・入れ替えするときのつなぎに使うこともあります。

内蔵GPUがないことをすっかり忘れていて、メインのグラボを修理に出す際にわざわざ非常用のグラボを買った友人を知っています。

ゲーミングPCにおける内蔵GPUは、「メンテナンス用の描画システム」という位置づけなので、無いよりはあったほうが絶対に良いのです。

もちろん、古いグラボを予備として保管しているのなら内蔵GPUの出番はほとんどないと思いますが…。初心者で予備のグラボを持っていないうちは気を付けたいところです。

電気代が異常に高くなった

こちらも初心者が陥りがちな後悔のひとつですね。ゲーミングPCの消費電力は、家電製品の中でもトップクラスです。

高負荷時には400～600Wに達することもあるので、1時間当たりの消費電力は0.4kw/hとして、平均的な電気代の単価に置き換えると8円くらいですね。

毎日4～5時間稼働させると1日30～40円くらい、月あたりに置き換えると1000～1200円です。ただし、モニターの消費電力もありますし電源を落とさない方もいるので、実際には2000円～となることが多いですね。

一般的なPCよりもグラボや電源が大きいので、電気代が高くつきます。ただし、CPUを65Wモデルにしたり、グラボのクロック数をツールで落としたりすることでだいぶ電気代は抑えられますね。

すべてをハイエンド仕様＋高負荷状態で使い続けると、翌月の電気代を見て驚く可能性が高いです…。

心底後悔する人は非常に稀

このようにゲーミングPCにはいくつかの後悔がつきまといますが、それでも「買わなきゃ良かった」という方の話はほとんど聞いたことがありません。

あくまでも「小さな後悔」ですので、本当に欲しいものがあるときは躊躇せずに手に入れていきましょう。ゲーミングPCは「欲しいときが買いどき」であることは間違いありませんから。