「電気街はゲーミングPCが安い」は本当か?
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通販が発達した今ではあまり耳にしませんが、ゲーミングPCは電気街で買うのが一般的だった時代がありました。今でも、「安く買いたいならアキバに行け」といった書き込みを見かけます。
そこで個人的な経験をもとに電気街におけるゲーミングPCの価格についてまとめてみたいと思います。
本当に安かったのは10年以上前
まず結論を言うと、電気街でゲーミングPCが安かったのは10年以上前です。
具体的には、2009年のリーマンショック前までですね。2009年に起きたリーマンショックの影響で、それまでゲーミングPCやPCパーツを安く売っていた店がいくつも閉店しました。
あの有名なツクモ電機も、リーマンショックで閉店の憂き目(黒字倒産寸前)にあいましたが、支援企業が現れてどうにか持ち直したほど。
ツクモといえばBTOの大手として有名ですが、それくらい危機的な状況だったのですね。私がよく足を運んでいた小さなお店も、いくつかなくなってしまいました。
このリーマンショック以後、秋葉原はどんどん店舗の統廃合と合理化が進み、価格は一般的な通販の価格と同じ様になって行った気がします。
2000年代前半は、たしかにゲーミングPCが安く買えました。というよりも、そもそもパーツの価格が結構違いましたね。
当日、その店でしか行われない値引きやイベント、さらには新し目の中古パーツが店の軒先のプラスチックカゴに無造作に並べられていたりして、とにかく安いパーツが手に入りやすかったのです。
これらをうまく組み合わせると、散歩がてらに2万円程度でPCが一台組めるだけのパーツが揃ってしまう状況でした。
しかし、こうした状況も、今はすっかり鳴りを潜めて、秋葉原は電気街からビジネス街へと変貌しましたよね。
関西圏も壊滅的
一方、関西圏の電気街といえば大阪の日本橋付近ですが、こちらも2017年頃からシャッター街化が顕著です。
数年前までは、はまだいくつかやすいお店が残っていたのですが、どんどん減っている印象。電気街うんぬん以前に、お店がありません。
今は電気街というよりも、外国人向けの観光ショップやスマホ関連のお店が多いですね。まだPCワンズなどの有名店は残っていますが…。
電気街は「いつでも安い」わけではない
とはいえ、やはり実店舗のみでしか行われない値引きやキャンペーンはあるわけで、それらを含めると電気街は安くゲーミングPCを買える場所だと思います。
ただし、組み上がった既製品を買うならば、正直なところ通販でもほとんど価格差がありません。
一方、自作PCでゲーミングPCを組むならば、パーツ単位で掘り出し物を見つけていくと、かなり安くなることは事実ですね。もちろん、ある程度の「目利き」ができることが前提で、なおかつマメに足を運べることが条件ですが…。
10年以上前は都市圏と地方でゲーミングPCの購入に対するハードルが違いましたが、今はほとんど変わりません。なので、地方在住の方もあまり気にせず通販で購入することをおすすめします。