PCゲームもクラウドの時代か?NVIDIAの「NVIDIA GRID」が描くゲームの未来
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クラウドがITの世界に登場してから、あらゆるサービスがクラウド化しています。もちろんゲームも例外ではありません。
クラウドの利点は何と言っても、「ハイスペックな実機を持つ必要がない」という点につきるでしょう。今回はNVIDIAの新クラウドサービス「NVIDIA GRID」を紹介します。
主に法人向けサービス?NVIDIA GRIDの概要
NVIDIA GRIDはどちらかといえば法人向けのサービスで、クラウドゲーミングサーバーを構築し、そのサーバーへユーザーが接続することで仮想的にゲーミングマシンを使用できるようにする仕組みです。
ユーザーはハイスペックなゲーミングPCやゲーム専用機器を用意することなく、高精細な最新ゲームをプレイできるようになります。
簡単に言えば、ゲームのストリーミング配信用プラットフォームといえるでしょう。NVIDIA GRIDを使用すれば、タブレットでもPCでも、同一のゲームが楽しめるようになるわけです。
個人向けサービスとしては同じくNVIDIAからリリースされている「GEFORCE NOW」がありますから、ハイエンドPCが無くても3Dゲームを楽しめる時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。
ゲーミングPCは不要になるのか?
クラウドゲーミングサービスは確かに将来有望ですし、今後さらに拡大していくでしょう。しかし私個人としては、ゲーミングPCは無くならないと思います。
なぜならPCゲームは既に「スポーツ」としての側面がありますし、ゲームの上達には欠かせないものだからです。
野球選手になりたい人が、バッティングセンターのほかに自宅で練習するのと同様、自分専用の環境は必ず必要になります。
また、ゲーミングPCを持ち込んだ大会やLANパーティーの需要もありますから、クラウドゲーミングサービスとゲーミングPCはともに成長を続けるものといえるでしょう。
とはいえ、今後はNVIDIA GRIDを利用したゲーミングサーバーが増えていくかもしれませんから、こういったクラウドサービスも要注目です。
VRやMRも見逃せない
クラウドの利用拡大とともに、VRやMRもゲームの将来を大きく左右するものです。特にWindows10が公式に対応しているMR(複合現実)は、ゲームと現実世界の境目を曖昧にし、よりリアリティのある新しい世界を再現しています。
これまではゲームと現実の区別が明確でしたが、MRの登場で現実の要素を取り込んだゲームが出てくるようになるでしょう。ゲーミングPCは、MRの再現に欠かすことができません。
数年後に、MR対応ゲームが世界的なビッグタイトルになる可能性は十分にあります。クラウドと共に注目しておきたい分野のひとつですね。