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第12世代CPUの新電力仕様「PBP」と「MTP」とは

近年のCPUは以前に比べて詳細な電力コントロールを行っています。AMDもIntelも「通常時」と「高負荷時(ターボ時)」の動作クロックが違いますよね。

このように動作クロックが変わるCPUを支えているのは、精密な電力コントロールなのです。Intelの第12世代CPUでは、こうした電力コントロールをさらに進化させた、新しい電力仕様が搭載されています。

TDP=消費電力の目安…の時代は終わり?

数年前までは、CPUの消費電力の目安はTDPでした。しかし、近年はメニーコア化の影響から、CPUの標準機能として動作クロックの調整機能が付与され、それに伴って消費電力も変化するようになっています。

このことを裏付けるように、Intelでは「Power Limit」と呼ばれる電力モードを採用。一般的なTDPである「PL1」と高付加時のモードである「PL2」が搭載されるようになりました。

PL1とは、いわゆる定格動作時のベースクロックでの動作を想定、これに対しPL2はブースト状態を想定した電力仕様です。ちなみに、例としてCore i7 11700Kの設定を見ると、次のようになっています。

・Core i7 11700K(APE無効時):PL1 125W、PL2 250W、Tau56秒

PLはマザーボードの機能でも変化します。例えば、ASUSのASUS Performance Enhancement 2.0(APE 2.0)が有効になっていると、

・Core i7 11700K(APE有効時):PL1 200W、PL2 250W、Tau56秒

といった具合に、PL1の電力上限値が増えるわけですね。上限値を引き上げることで、より高いクロック数で動作しやすくなるという具合です。

このように、現代のCPUはもはや固定の「TDP」だけを見ていても、実際の消費電力はわかりません。高負荷なゲームを頻繁にする方は、PL1よりもPL2、あるいはマザーボードの機能で引き上げられたPLの数値をチェックすべきなのです。

第12世代Coreシリーズで登場した「PBP」と「MTP」

さらにIntelの第12世代Coreシリーズでは、PLにかわる新たな電力仕様として「PBP」や「MTP」が登場しました。

PBP(Processer Base Power)

従来の熱設計指標であるTDPに代わるものとして作られた仕様。第12世代Coreシリーズから取り入れられ、定格動作時の消費電力を表す。従来のPL1に相当するもの。

MTP(Maximum Turbo Power)

最大ブースト時の維持に必要な電力仕様。従来のPL2に相当しつつ、第11世代よりも最大ブースト時間を長く維持できるよう設計されている。

PBPについては、ほぼPL1と考えてよいでしょうね。ただし、MTPについては最大ブースト時間を延長できるようにとの前提が加わっているため、従来のPL2とは少し意味合いが異なります。

前述のCore i7 11700Kのように第11世代Coreシリーズには「Tau」が明確に定められており、基本的にはTauで定められた時間の間のみ、最大ブーストを維持することができました。

しかし第12世代Coreシリーズからは、MTPの設定やマザーボードの機能、冷却状態などを総合的に含め、最大ブースト時間を延長できるように作られています。

つまり、性能が高い状態をより長く維持できるような設計になっているというわけですね。

オーバークロックの前にMTP設定を煮詰めるべき

ということで、第12世代Coreシリーズからは、オーバークロックを考える前にMTPの設定を見直したほうが良さそうです。

実際にMTPが定格の状態と任意の値に引き上げた状態を比較すると、後者のほうがベンチマークのスコアが伸びるという結果が出ています。

MTPの設定はマザーボードのUEFIによって異なりますが、「Short Duralation Power limit」といった項目名が付けられていることが多いようです。

この項目の値を「Auto」から任意の数値に変更することで、MTPを引き上げ、性能が高い状態を維持しやすくなります。

ただし、「MTPの引き上げ=発熱量の増加」であるため、CPUクーラーもリテール以外のものに換装することを忘れずに。

管理人 うらみん

格ゲーに飽きて2002年頃からオンラインゲームに参入。主にFPSとMMORPGをプレイしています。FPSでは大会で優勝し、海外クランと対戦したことがあります。RTSは下手糞です。

パソコンをカスタマイズするのが好きなので、趣味で当サイトを運営しています。ドスパラ、G-Tune、パソコン工房、エイリアンウェア、HP、フロンティアなどのゲーミングPCを使用した経験があります。

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