電源ユニットが容量不足になると何が起こるのか
投稿日:
更新日:
※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
あなたがゲーミングPCを購入したら、きっと数年後にグラフィックボードの交換をするのではないでしょうか。その際にグラフィックボードが高性能過ぎて電源ユニットの容量が足りなかったら大変です。
そうならないように電源ユニットの容量には初めから余裕を持たせておくべきです。その辺りについては「電源ユニットの選び方」の記事で解説しています。
ではもしもパソコンの消費電力に対し、電源ユニットの容量が足りなくなったらどんなことが起こるのでしょうか。パターンとしては「最大消費量に足りない」のと「アイドル時の消費量にすら足りない」の2つがあります。
パソコンの性能が下がる
各パーツにはTDPと呼ばれる最大電気消費量が決まっています。負荷の低いアイドル時は少ししか電源容量を使いませんが、ゲーム中やベンチマーク動作中、エンコード時には負荷がかかり、電源消費量が最大まで引き上げられます。
その際に電源ユニットの容量が足りないと、本来の性能が出せなくなります。省電力モードで動作しているようなものです。特にわかりやすく性能が下がるのがCPUとグラフィックボードです。
本来ならゲームがサクサクになるグラフィックボードを搭載していてもカクカクになる可能性がありますし、ベンチマークスコアは明確に下がります。
これはもう宝の持ち腐れと言うべき状態です。各パーツの性能を100%出すためにも電源ユニットの容量は、合計したTDPの2倍くらいにするのがおすすめです。
パソコンが起動しない、突然落ちる
アイドル時の最低消費電力の容量に足りていない場合は、もっと酷い状態になります。ちょっとしたことで突然パソコンが落ちます。負荷に耐えられない容量しか残っていないのですから当然でしょう。もっと足りなければそもそもパソコンが起動しません。
余程のミスがない限りはこんな事態にならないでしょうけど、パソコンを自作する際に電源ユニットの選び方を間違えたり、配線を間違えたりしたらありえます。また、電源容量が最小限の普通のパソコンにハイスペックなグラフィックボードを入れたら、落ちやすくなるかもしれません。
ゲーミングノートPCの場合はバッテリー装着とADアダプタ接続
ちなみにデスクトップだけでなくノートPC、特にゲーミングノートPCでも電力不足になることがあります。
- ノートPCにバッテリーを装着していない
- ADアダプタを接続していない
このどちらか、あるいは両方を満たしてしまうと性能が下がるのでご注意ください。実際にどれくらい性能が下がるのか調査したことがあります。詳しくは「ゲーミングノートPCはバッテリーや電源供給で性能が変わるか検証」の記事をご覧ください。
簡単にまとめるとベンチマークスコアが以下のようになりました。
電源供給の状態 | ベンチマークスコア |
---|---|
バッテリー装着、ACアダプタ接続 | 4072 |
バッテリー非装着、ACアダプタ接続 | 3844 |
バッテリー装着、ACアダプタ非接続 | 3108 |
デスクトップでも似たようなことが発生するので、良い電源ユニットを選ぶようにしましょう。