ドスパラの「99000円PC」の実力は?10万未満のPCがトレンドか
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先日、ネット通販大手の駿河屋がゲーミングPCに参入して話題となりました。コスパが非常に高かったからです。
ゲーミングPCは高額化の流れがありますが、現在はその流れもひと段落し、低価格路線を打ち出す企業が出てきましたね。
そしてついにゲーミングPC大手のドスパラも「99000円のPC」をリリース。その実力を紐解いてみたいと思います。
ドスパラの99000円PC!その実力は?
ドスパラの99000円PCは、ビジネス用ではなく「ゲーミングPC」です。
具体的には「Lightning-G」シリーズの「AT5W」が99000円という値付け。スペックは以下の通りです。
OS:Windows 11 home
CPU:Ryzen 5 4500
グラボ:RTX3050 6GB
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD
この構成で99000円なので、円安と半導体高騰が進む今でいえばかなり安いですね。
ちなみにドスパラでは「Lightning AT5」というシリーズも販売していて、こちらはさらに安く88000円ほどです。
構成はAT5Wとほとんど変わらず、ストレージの容量が半分になった程度の違いしかありません。
こちらも非常に安いので、低価格ゲーミングPCが欲しい方は参考にしてみてください。販売ページはこちらです。
唯一の難点は「RTX3050」
さて、この構成ですが引っかかった方は多いと思います。そう、グラボが「RTX3050」なんですよね。
格安のゲーミングPCの中には、このRTX3050を採用するものが多いです。RTX3050は2024年現在、RTXシリーズの中で最下位に属する製品。
よく「GTX1650の後継」と言われるのですが、GTXシリーズとは全く異なるグラボですね。製造プロセスも8nm(1660シリーズは12nm)ですし、DLSSにも対応しています。
スペックと価格で「GTX1660SUPER」と比較されることも多いのですが、フルHDでの性能的にはほぼ同じですね。
さまざまなベンチマークを見ても、RTX3050は「GTX1660SUPERのRTX版」と言えるような、非常に近いスコアを出します。
ではGTX1660SUPERの評価は?といえば、フルHD環境ならば上々ですね。スペック的にもう古いといわれることも多いですが、少なくともSteamで公開されているゲームの8割以上は十分に遊べます。
さすがに4K環境となると使いにくいのですが、2K(WQHD)までなれば標準画質・60FPSをクリアできるゲームは山ほどありますね。国内のMMORPGや主要なカジュアルFPSならば、ほぼ問題ありません。
ただし、RTX4070相当といわれる描画性能を持つPS5 Proが12万で買えてしまうので、これと比較すると厳しいかもしれません。
ゲーム用とならば、あと2万足してPS5 Proという選択肢がでますからね。あちらは結構な重量級タイトルでも「4K/60FPS」で動くようですし。
「PC=ゲーム以外にも使える」という利点
PS5 Proと「ゲーム機として」比較すると、99000円PCでもかなり苦戦を強いられます。
しかしPCは、「ゲーム特化」の機械ではなく、クリエイティブな作業や仕事に勉強など、多彩な用途が魅力。
ゲームもできる汎用的なコンピューターという意味では、PS5 Proを上回ります。PS5 ProがWebブラウザに対応すれば話は変わるのですが、現状はその様子もないですしね。
かなり悩ましい選択ですが、99000円PCは十分に購入検討候補に入ると思いますよ。