ゲーミングモニターは、ゲーム体験を向上させるために非常に大切な機器ですよね。画質や解像度は、ゲームの没入感や視覚的な快適さに直結するからです。

しかし、私の周囲を見渡すといまだにFull HDにこだわる人や早々に4Kに移行した人など、実にさまざまなユーザーがいます。

そこで今回は、ゲーミングモニターのサイズ別特徴について、Full HD、WQHD、4Kの3規格に焦点を当ててまとめてみました。

3規格の特徴とメリット、デメリット

まず3つの規格についてメリットとデメリットを見ていきましょう。

Full HD (1920 x 1080)

Full HDは、一般的なゲーミングモニターの最低基準とも言える解像度です。数値的には、水平方向に1920ピクセル、垂直方向に1080ピクセルを持ちます。

メリット

• 廉価な価格帯で入手しやすく、コストパフォーマンスが高い。
• 多くのゲームが1080p解像度に最適化されているため、一般的なゲームタイトルで優れたパフォーマンスを発揮する。
• グラボの負荷が比較的低く、高フレームレートでのプレイが可能である。
• 非常に安価で、24インチサイズ程度までならば1万円台で購入可能である。

デメリット

• 画面の表示領域が限られており、大型モニターではピクセル密度が低くなる可能性がある。
• モニターのサイズが大きくなると、画面上の文字や細かい要素が見づらくなることがある。

WQHD (2560 x 1440)

WQHDは、水平方向に2560ピクセル、垂直方向に1440ピクセルを持つ解像度です。WQHDモニターは、以下のような特徴があります。

メリット

• ピクセル密度が高く、画面の表示がより鮮明で細かいディテールが捉えられる。
• ゲームやマルチタスキング時における視野の広さが増し、没入感が向上する。
• 27インチや32インチのサイズで使用すると、高い画質と快適な表示が得られる。
• 4Kよりも圧倒的に価格が安い。

デメリット

• 解像度が高いため、Full HDに比べるとグラボやCPUに負荷がかかり、実際の動作要件よりも高い性能が必要になる。
• 4K解像度に比べると、一部のゲームではフレームレートが若干低下する可能性がある。
• 良くも悪くもマイナーな解像度であり、選択肢が限られている。（作っているメーカーが少ない？）

4K (3840 x 2160)

4Kは、水平方向に3840ピクセル、垂直方向に2160ピクセルを持つ高解像度規格です。4Kモニターは、以下のような特徴があります。

メリット

• 驚くべき詳細表現力と高画質を提供し、ゲーム世界の臨場感や没入感を最大限に引き出す。
• 大型のモニターでも、ピクセル密度が高いために滑らかで鮮明な映像を楽しめる。（画質が荒くならない）
• 4K対応のタイトルでは、さらに美麗なグラフィックスとリアルな視覚効果を体験できるため、同じタイトルでもプレイ品質が大きくかわる。

デメリット

• 価格が高い（同じインチであればFull HDの2.5倍ほど）
• 高解像度のため、高性能なグラボとCPUが必要となる。
• インチが小さいと文字や細かいオブジェクトが非常にみづらい。（最低でも27インチ以上を推奨）

4Kもぐっと身近になったが？

2021年ころから4Kゲーミングモニターがぐっと増えてきたせいか、今では4K環境も以前ほどハードルが高くなくなりましたよね。

しかし、いかんせんコストがかかりすぎます。意外と知らない人が多いのですが「モニターは消耗品」です。ほとんどのモニターが3年から5年の保証期間を設定していることからもわかるように、使用時間に応じて劣化していきます。

ただし、バックライトにLEDを採用している場合は最大輝度から8割程度の輝度に落ちるまでの時間が24000時間（3年程度）もあり、年中つけっぱなしで3年後にやっと少し暗くなる程度です。

とはいえ消耗することに変わりはありませんので、必要以上に高額なモデルを買う必要はないと考えています。個人的にはまだWQHDレベルでも十分かなと思いますね。

もちろん、4Kも安くなってきたので32インチ以上の4Kモニターを狙っていくのもアリだと思います。