マザーボードが高い理由はCPU?
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先日ツイッターを眺めていたら「マザーボードがやけに高い」というツイートを複数みかけました。
以前も紹介したことがあるのですが、マザーボードはこの5年くらいで一気に相場が上がりました。それ以前は1万円~2万円の製品が大半だったのですが、今では3万円以上が主流です。
なぜここまで急激にマザーボードが高くなったのでしょうか。
マザーボードが高くなった原因はCPU?
マザーボードが高額化している背景には、CPUの高性能化があるようです。
実はツイッターでASRock Japanの公式アカウントが、次のようにツイートしています。
「マザーボードが高いのはCPUがマザーボードの価格を高くする設計になっているからですね。CPUの最低限必要なレベルが上がりすぎてそこからさらに耐久性確保するために価格が上がっていますね。」
大手マザーボードメーカーの一角であるASRockのアカウントですから、間違いではないのでしょう。確かにCPUのメニーコア化が始まったあたりからマザーボードの価格は上がり始めました。
コアとスレッドが増え、発行できる命令の数が増え、キャッシュが増えてCPUはどんどん高性能になっています。一方で、マザーボードはこのCPUの活動に耐えうるだけの性能を持たなくてはなりません。
さらに、PCIe 4.0/5.0スロット、DDR5対応のメモリスロット、M.2のような高速ストレージ接続インターフェースも標準で備える必要がありますし。
VRMフェーズ数も10以上が当たり前になってきていますし、全体的に設計・製造コストが上がっているのでしょうね。
ローエンドでも15000円が当たり前に?1万円未満を狙うには
さて、実際の価格を見ていくと、以前ならば1万円前後で購入できたグレードが15000円くらいになっているようです。
ASRockならば、ローエンドよりのIntel B760チップセット搭載モデルで、以下のような感じです。
- B760M-HDV/M.2 D4:14000~16000円
- B760M PG Lightning/D4:17000円~19000円
- B760M Pro RS:22000円~25000円
B760チップセットは、Intelの第12・13世代CPU用のチップセット群のうち下から2番のグレード。
最下位のH610になるとスペックがかなり落ちるので、ゲーミングPC用途としては最低グレードに近いのがB760チップセットですね。
このグレードならば、昔は1万円くらいで十分に買うことができました。しかし前述のとおり、現在の相場は15000~25000円程度で、10年前ならばハイエンドに手が届く価格帯です。
ちなみに1万円未満で最新世代のCPUが使えるマザーボードを探すと、最下位グレードのチップセット(IntelならH610)のみが該当します。
AMDに至っては、旧世代のA520までさかのぼらなくてはならないので、最新世代が使えるマザーボードを1万円未満で買うことは不可能に近くなっています。
さらにAMDはAM5対応のB650チップセット搭載マザーボードが軒並み2万円越えと、Intelよりも高価格です。
グラボが安くなっても当面は高値が続きそう…ほしい時が買い時
このように、せっかくグラボが安くなってきているにも関わらず、マザーボードが値上がりしているのでゲーミングPCの価格相場は下がっていません。
メモリと電源は横ばい、グラボは下落傾向、マザーボードとCPUは上昇傾向にあり、全てのパーツが一斉に安くなる可能性は低そうです。
となれば、「欲しい時が買い時」という格言がますます説得力を増してきます。個人的にも、今のゲーミングPCはいつまで待っても納得のいく安さにならないと思います。
欲しければ何とか予算の都合をつけてさっさと購入し、思いっきりゲームを楽しんだほうが得でしょうね。