25年間で1000倍超!ビデオメモリの歴史を振り返る
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PCパーツの中でも進化の速度が異常に早いのがグラフィックボード(ビデオボード)です。
グラボは、チップの性能もさることながら、メモリ容量がどんどん大きくなっているという特徴があります。25年前の1998年と比較すると、実にその差は1024倍。
今回はグラボのビデオメモリ容量の歴史を振り返ってみます。
5年ごとにビデオメモリの容量を振り返る
ビデオメモリ容量は、1998年から2023年までの25年間で大幅な進化を遂げました。5年ごとに容量の変化と各世代の代表的な製品を見てみましょう。
1998年-2003年
1998年には平均的なグラフィックボードのメモリ容量は32MBでしたが、2003年には128MBまで拡大しました。代表的なグラフィックボードにはNVIDIAのGeForce 4シリーズやATIのRadeon 9000シリーズがありました。
2004年-2008年
2004年には256MBのビデオメモリが主流となり、2008年までには512MB以上の容量が一般的になりました。この時代の代表的なグラフィックボードにはNVIDIAのGeForce 7シリーズやATIのRadeon X1000シリーズがありました。
2009年-2013年
ビデオメモリ容量はさらに増加し、2009年には1GBが一般的となり,初のGB単位に到達。2013年には、一部の高性能グラフィックボードに2GB以上の容量が搭載されました。
この時期には、NVIDIAのGeForce 400シリーズやAMDのRadeon HD 6000シリーズが主流となりました。
2014年-2018年
2014年には、一部のグラフィックボードで4GB以上の容量が実現され、2018年までには8GB以上のメモリが主流となりました。この時代の代表的なグラフィックボードにはNVIDIAのGeForce 900シリーズやAMDのRadeon R9シリーズがありました。
また、GTX750Ti(ビデオメモリ2GB/4GB)や、GTX1050Ti(4GB)などロー~ミドルレンジの名機が数多く生まれた時代でもあります。ビデオメモリの大容量化で、省電力でありながらそこそこのスペックを持つグラボが量産されましたね。
2019年-2023年
現在の時代でも、ビデオメモリ容量はさらなる飛躍を遂げています。2019年には一部の高性能グラフィックボードで16GB以上のメモリが登場しました。また2023年に入ると、一部の上位モデルでは32GB以上の容量が徐々に一般化。
NVIDIAのGeForce RTX 3000/4000シリーズやAMDのRadeon RX 6000シリーズは大容量メモリの搭載が前提となっています。もはや8GBメモリの時代は終焉に近く、今後は16GB以上が中心になりそうですね。
基本的にビデオメモリの大容量化はメリットだらけだが
ビデオメモリの大容量化は、映像のディテールや色彩表現の向上、マルチディスプレイへの対応や処理速度の向上など、さまざまなメリットをもたらします。
一方で消費電力の増大や価格の上昇といったデメリットもあり、重いゲームをしなければ「無用の長物」と化してしまうことも確か。
個人的には16GB以上の高性能グラボと並行して、4~8GBくらいのミドルレンジクラスも残していってほしいですね。