CPUに「買い時は無い」と言い切れる理由
投稿日:
更新日:
※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
半導体の需要に左右されるPCパーツ価格。さらに世代によって当たり外れがあり、頻繁に「買い時」が議論されているのがCPUです。
しかし、個人的には「CPUに買い時は無い」と考えています。今回はその理由を解説してみたいと思います。
毎年のように新作が出てしまう状況
CPU自体の性能が上がっているかは別として、ここ6年ほどは毎年のように新しいCPUが登場しています。
下記は、過去5年間のIntel・AMDのリリース状況です。
Intel
2017年:Kaby Lake(Core i 7000番台シリーズ)
2018年:Coffe Lake、Coffe Lake Refresh(Core i 8000番台シリーズ)
2019年:Ice Lake(モバイル向けCore iシリーズ、10000番台)、Cascade Lake-X(ハインエド向けCoreシリーズ)
2020年:Comet Lake(Core i 10000番台シリーズ)
2021年:Rocket Lake(Core i 11000番台シリーズ)、Alder Lake(Core i 12000番台シリーズ)
AMD
2017年:Summit Ridge(初代Ryzenシリーズ)
2018年:Raven Ridge(初代Ryzen Gシリーズ)、Pinacle Ridge(2代目Ryzen シリーズ)
2019年:Matisse(3代目Ryzenシリーズ)
2020年:Vermeer(Zen3、Ryzen5000番台シリーズ)
2021年:Cezanne(Ryzen5000シリーズベースのGシリーズ)
年表を整理してみて私自身、少し驚いたのですが、新しいCPUがリリースされるスピードは以前よりも早くなっているように思います。
新世代のCPUになっても性能差を体感できることが少なくなったので、イメージとしては「鈍化」があったのですが、意外でしたね。
私の勝手なイメージでは、新CPUは大体2~3年に一度登場するというものでしたが、年表を見てわかるようにほぼ毎年新しいCPUが出ています。
メインとなるデスクトップ向けは1年~1年半に一度、といったペースが平均的でしょうか。
2017年からはAMDとIntelの開発競争が激化したので開発ペースがあがったのかもしれませんが、これだけ毎年新しいものが出ると「買い時」など判断できそうにないですね。
GPUよりも高騰・値崩れが小さい
CPUに買い時がないと言い切れるもうひとつの理由として、GPUに比べると価格変動が小さいというものがあります。
今回のコロナ禍でもGPUは異常な高騰をみせましたが、CPUはほとんど無風状態でした。GPUよりも供給能力が高いのか、それとも需要が小さいのかはわかりませんが、昔からあまり価格が変動しませんね。
また、近年は中古価格もそれほど落ちないので、「欲しいものが欲しいときに出たらさっさと買う」くらいのほうが余計なエネルギーを使わない気がします。
ちなみにGPUに比べると中古売却価格は落ちますが、それでも売れないことはほとんどないので、いつ買っても得も損も無いのがCPUですね。
新CPUを安全に使うならBTOパソコンがおすすめ
新しいCPUが出ると、CPUソケットの規格も刷新されることがあります。この場合はマザーボードも新調しなくてはなりません。
マザーボードを新調するということはシステム全体を入れ替えることと同義です。システム全体の入れ替えは、細かい不具合を誘発することもあるため、初心者の場合は要注意。
もし資金に余裕があるのなら、新しいCPUが出るタイミングでBTOメーカーの新モデルを買ってしまうという手もあります。
CPUやマザーボードを含めてテストが済んでいるので、安心して使えるからです。ぜひ検討してみてください。