GameReadyドライバとStudioドライバの違いとは
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Nvidia用のGPUドライバには、2つの種類があることをご存じでしょうか。この2つは「GameReadyドライバ」と「Studioドライバ」と呼ばれており、それぞれ用途や特徴が異なります。
今回は意外と知られていない2つのドライバの違いについて解説します。
GameReadyドライバとStudioドライバ
Nvidiaの公式サイトからドライバをダウンロードするとき、同じモデル向けに2種類のドライバが提供されていることがあります。
一般的には「GameReadyドライバ」と「Studioドライバ」であり、この2つはどちらを選んでインストールしても正常に動きます。
ただし、用途や特徴が異なるため、目的に応じて選択することが大切です。
GameReadyドライバ
GameReadyドライバは読んで字のごとく、「ゲーム向けのドライバ」ですね。メジャーなゲームのリリースに合わせて開発されることが多く、ゲーミング用途に向けた設定が盛り込まれています。
Studioドライバに比べると、フレームレートの最適化やチラつきの抑制などに秀でているため、ゲーム用途では必ずこちらを選択しましょう。
Nvidia謹製のゲーミングツールである「Geforce Experience」を使用する場合でも、GameReadyドライバのほうが快適です。
Studioドライバ
Studioドライバは、いわゆる「クリエーター向け」のドライバですね。CGレンダリングやレタッチ、編集機能に特化しています。
Studioドライバでもゲームはプレイ可能ですが、GameReadyドライバに比べるとフレームレートは落ちる可能性が高いです。
ゲーミング用途ではどれくらいの差があるのか
「動画編集やCGレンダリングもやるが、たまにはゲームもしたい」という場合、Studioドライバをインストールするかと思います。
この場合はStudioドライバでゲームをプレイするわけですが、GameReadyドライバとどの程度の差がでるのでしょうか。
個人的に、以下の環境で試してみました。
テスト環境
Core i7-12700K
RTX3070
メモリ32GB
3DMark V2.2、Fire Strikeでテスト
結果は以下の通りです。
GameReadyドライバのスコア:282000程度
Studioドライバのスコア:274000程度
大体3%の差ですね。思ったよりも変化がなくて驚きました。ちなみに、CGレンダリングや動画編集用のソフトでベンチマークを計測しても、あまり差がつかないとのこと。
つまり、「突き詰めるならばどちらを選ぶべきだが、こだわりがなければどちらでも良い」と言えそうです。
ちなみに私は常時GameReadyドライバですが、ほとんど同じ構成のPC(CPU、GPU、メモリ搭載量が同じ)にStudioドライバを入れている友人に操作してもらっても、特に違いは感じないそうです。
Geforce Experienceで簡単に切り替え可能
実はこの2つのドライバですが、NvidiaのGeforce Experience上で簡単に切り替えられます。2つのドライバがラジオボタン形式で選択できるのでとても便利です。
普段は仕事用にStudioドライバを使っているが、FPSなどをプレイするときだけGameReadyドライバに切り替える、という使い方が可能です。
昔は毎回インストールしなおす必要がありましたが、いつでも柔軟に切り替えられる今はドライバの種類にこだわらなくても良いのかもしれませんね。
また、「ベンチマークで思うようなスコアが出ない」「動きがすこしもっさりする」といった場合には、違うドライバへ切り替えて様子を見るという使い方もおすすめです。