グラボの取り外しでやってしまいがちな失敗
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グラボの換装は手順としては簡単なのですが、意外と「初見殺し」的なところがあります。
ところが、CPUやメモリに比べるとあまり失敗例が共有されていません。そこで私が過去に経験した失敗と、その対処法についてまとめてみました。
実は難敵「固着して取れないグラボ」
CPUやメモリは装着してから2~3年経過していても、結構簡単に外れてくれますよね。
ところがグラボは、2年以上経過しているとマザーボードとの接合部分(PCIeスロット部分)かなり固くなり、簡単に取れないことが多いのです。
体感ではメモリよりもガッチリとくいついているので、実は取り外しが最も難しいパーツのひとつではないかと思っています。
固着というには大げさかもしれませんが、大の男がかなりがんばって外れるくらい固まっている時があるので、女性だと辛いかもしれません。
この難敵を外すにあたり、過去に2回ほど大きな失敗をしてしまいました。
グラボ取り外しでの失敗2パターン
結論から言うと、「レバーが折れる」「ファンが歪む」という2つの失敗をしてしまいました。
レバーが折れると一気に難易度があがる
まずレバーについてですが、これはPCIeスロット部分を固定する押下式の小さいレバーです。マザーボード側なのですが、これが固くて下がりません。
そもそもグラボまわりはスペースがないので、レバーにタッチするだけで精一杯な事が多いのですが、さらに十分な力を込めるとなると至難の業。
ドライバーなどで押し込もうにも、レバーのすぐ下はマザーボードであり、もしズレて「ガリッ」といったら…ということを考えると思い切り押し込めません。
そうこうしているうちにレバー部分に歪な力がかかったのか、ポキっとレバーが折れた事がありました。
こうなると人力で外すのはほぼ不可能で、結局マザーボードごと取り外し、平らな場所に置いてマイナスドライバーでレバーの根本を少しずつコジり、やっと外せましたね。
大体1時間半ほどは格闘したと思います。指がかなり疲れました。
ファンが歪むと異音のもとに
2つ目の失敗は、グラボのファンを歪ませてしまって、異音が発生する原因になってしまったことですね。
上のようにグラボはかなり固くくっついているので、レバーを押し込んだとしても力を込めて外す必要があります。
このとき、指をかけやすいのがファンの間なのですが、誤ってファンの羽根をつかんでしまったり、ファンの間に指をねじ込んで羽が歪んでしまったりと、結構な事故のもとです。
グラボをひっぱるときは、かならずファン以外の部分をつかむようにし、グリグリせずにまっすぐ引き抜きましょう。
ちなみにファンが歪んでしまったグラボは友人に譲ったのですが、友人からファンが煩いとクレームがつき、結局ファン自体を交換しました。
オークションなどに出品するときはクレームのもとになるので十分に注意してください。
失敗しないための対処法は?
PCケースの広さやスロットの精度、固着具合にもよるため、万能な解決方法はないと思います。
ただし、縦置きであっても横着せずに「一旦横置きにしてグラボを垂直に立てる」「レバーにしっかり力がかかるように邪魔なパーツを外す」といった対処は可能です。
縦置きのゲーミングPCの場合、側面パネルを外してすぐにグラボにアクセスできるため、どうしてもそのまま抜きたくなりますよね。
しかし、この状態で作業をすると一気に難易度が上がり、上で述べたような失敗のもとになります。面倒でも、一旦横置きにして、じっくり作業するようにしましょう。