CPU依存度とは?CPU性能が重視されるゲームの特徴
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「あのゲームはCPU依存だから・・・」といった物言いを耳にしたことはありませんか?
一般的にPCゲームはGPUの性能でプレイ品質が決まりますが、中にはCPUのパワーを要するものもあります。
2000年代はCPU依存のゲームが多かったですね。では、CPU依存とは具体的にどういうことで、CPU性能が重視されるゲームにはどういった特徴があるのでしょうか。
CPU依存ってそもそも何?
CPU依存とは、「GPUの性能よりもCPUの性能にプレイ品質が左右されやすいこと」を指します。
昔のMMORPGなどがその好例で、GPUにいくら高性能なものを積んでいても、CPUの性能が低ければ「カクつき」が発生することが多かったように思います。
これは、CPUが担当する処理が、GPUが担当する処理よりもゲーム内で重要な意味を持つからです。例えば、「当たり判定」や「オブジェクトの処理」などはCPUが演算を行います。
GPUはこうしたCPUの処理を受けて、個々の描画を担当するという棲み分けができているのです。
また、リフレッシュレートもCPUが担当する部分ですね。動きの速いゲーム(FPSなど)では、GPUと同等以上にCPUの性能が重視されます。
これはフレームレートが速く、安定している状態を作り出すのがCPUだからです。CPUとGPUを紙芝居に例えると「CPUは紙をめくる速度」「GPUは紙に書かれた内容を描く速度」に影響します。
したがって、CPUの性能が低いと、紙芝居自体が進みにくくなり、違和感のもとになるというわけですね。
CPU性能が重視されるゲームの特徴
では、CPU性能が重視されるゲームの特徴を整理しておきましょう。
高フレームレートが重要なゲーム
端的に言えばFPSですね。FPSの勝敗を分けるのはフレームレートの速さと人間の腕です。この2つが揃ってこそライバルに打ち勝てるわけで、CPU性能は決して無視できるものではありません。
マルチコア性能よりもシングルコア性能が重視されるゲーム
最近のゲームはマルチコアに対応しているものが増えましたが、一昔前は「ゲームといえばシングルコア性能」と言われていました。
それほどに大半のゲームはCPUのシングルコア性能に依存しており、マルチコア・マルチスレッドに対応していなかったのです。
2000年代に開発されたMMORPGは特にこの傾向が強く、4コア8スレッドの2.5Ghz動作より、2コア4スレッドの3Ghz動作のほうが有利な場合もあるほど。
運営機関が長めのタイトルを遊ぶとき、高価なCPUよりも2コア~4コアの安いCPUを買ってOCしたほうが、コスパが良いといわれるのはこのためです。
描画距離が長い、視野が広いゲーム
海外のオープンワールド系ゲームが該当しますね。広大なフィールドを縦横無尽に駆け巡るようなゲームは、「処理すべきオブジェクト」の数が多いためにCPUに負荷がかかります。
オブジェクト自体の描画はGPUが行うとしても、そのオブジェクトの位置関係や距離感の演算などはCPUが担うことが多く、CPUにもそれなりの性能が要求されるのです。
ゲーミングPC用CPUの最低ラインは?
かつてはCeleronなどの最下位グレードであっても、OCを施すことでゲーミングPCを作ることができました。これは、マルチコア・マルチスレッドに対応したタイトルが少なかったからです。
しかし、今は「コア(スレッド)の数」と「シングルスレッド性能」のどちらも必須なため、最低でも「Core i3以上」が必要かもしれません。
OCを常用しないのであれば、Core i5の中位クラスは必須でしょうね。GPUのボトルネックにならないためにも、6コア以上、かつ3GHz前後の動作クロックは確保したいところです。