ゲーミングPCが「熱ダレ」したときの症状と対策
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高負荷状態で長時間ゲーミングPCを動かしていると、いわゆる「熱ダレ」の症状が出てきます。
この熱ダレですが、放置しているとゲーミングPCの寿命を縮めてしまったり、故障の原因になることも。そこで、熱ダレの症状と対策を紹介します。
そもそも熱ダレとは何を指すか
「熱ダレ」という言葉は、PCだけに使われる言葉ではありません。
例えば自動車の世界でも熱ダレという表現が頻繁に使われます。例えば、エンジンを高回転で回し続けたり、急加速を続けたりすると、エンジンやタイヤが熱ダレを起こすのです。
具体的には、出力が少し下がったり、グリップ力が低下したりします。このように熱ダレは「高負荷状態が続いたことであるパーツが熱を持ち、本来の能力を発揮できない」ことを指す言葉です。
では、ゲーミングPCの場合はどうなるかというと、下記のような症状が出ます。
- いつもサクサク動くシーンで動作が遅くなる
- 急にシャットダウンする
- 勝手に再起動がかかる
- ブルースクリーンが頻発する
この症状を見てピンとくる方がもいるかと思いますが、ゲーミングPCの熱ダレとは、いわゆる「サーマルスロットリング」の状態です。
サーマルスロットリングとは、PCパーツが熱暴走によって故障することを防ぐために、自ら処理能力を抑える機能です。
CPUやGPU、SSDなどがサーマルスロットリングに陥りやすいですね。つまり、これらのパーツが異常に高熱になると「熱ダレ」の症状を起こしやすくなります。
熱ダレが起こった時の対策
熱ダレはそもそも適切な使い方をしていればほとんど起こりません。しかし、場合によっては高負荷状態が続いていなくても起こることがあります。
例えば、PC内部を長い間清掃していなかったり、排気口を塞いでしまっていたりというケースです。ノートPCの場合は、布団の上にPCを置いたまま作業することで排熱が追い付かず、熱ダレを引き起こすこともあります。
なので、対策としては、
- PC内部を清掃する
- OCなどの高負荷稼働状態を解除し、しばらくPCを冷やす
- PC周辺に十分な空気の出入り口があることを確認する
などが挙げられますね。特にゲーミングノートPCは、狭い空間に発熱量が多いパーツを詰め込んでいるため、熱ダレを起こしやすいです。
また、一度熱ダレを起こすとなかなか温度が下がらず、処理能力が元に戻らないケースもあります。こういった場合は、保冷剤を張るなどして強制的に筐体を冷やすと改善しやすいでしょう。
最も良いのは室温が低い場所で使うことですが、これは住宅事情が絡むことですので対策が難しいですよね。
保冷剤を張り付けた状態で小型のサーキュレーターをPCにあてるなど、ちょっとした工夫を積み重ねるようにしましょう。
冷却ファン付きスタンドも効果あり
熱ダレ防止のために「冷却ファン付きのノートPC用スタンド」を活用するのもひとつの手です。
例えば、上海問屋やドスパラなどで取り扱っているノートPCスタンド「DN-916035」ならば、折りたためる上に冷却ファンも設置できるので非常に便利です。
ゲーミングノートPCの底面に排熱スペースを設けられるほか、角度を変えられるので操作性も上がり、ファンによる冷却能力のアップも可能です。
熱ダレは一度起こってしまうと復旧までに時間がかかりますので、こうした専用スタンドなどで予防していきましょう。