「全面メッシュ」なケースは使いやすい?
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PCケースの静音性と冷却性能のどちらにも効果があるメッシュ加工。私も前面のがメッシュ加工になっているケースは何度も購入しました。
しかし、近年はすべての面がメッシュになっている「フルメッシュ」なPCケースが登場しています。
先日、フルメッシュなPCケースを友人から借りて使ってみましたので、使い勝手に関する感想をまとめます。
フルメッシュPCケースのメリット
私が借りたのはSunnysideupのPCケース「MESHROOM S」です。2022年10月に発売され、価格は28000円前後。
PCケースとしては高額な部類に入りますが、フルメッシュということで冷却性能が優れていると聞き、友人が貸してくれました。
丁度そのときはPCケースの買い替えを検討しており、フルメッシュにも手を出してみようかと考えていたので都合が良かったのです。
借りていた期間は大体2か月で、その経験をもとにフルメッシュPCケースのメリットをまとめてみると、以下のようになります。
冷却性能を高めやすい
PCを自作したことがある方は分かると思いますが、ただケースをフルメッシュにしただけでは劇的な冷却性能の向上はありません。
メッシュ加工は、あくまでもエアフローをよくするための要素のひとつ。しかし、フルメッシュになることで空気の吸入/排出がスムーズになることは間違いありません。
特に吸入効果はかなり大きいです。それなりの口径のケースファンをしっかり回転させれば、1~2個のファンでも十分なエアフローを確保できます。
小型のITXケースならば、大型のCPUクーラーのみでもそれなりの効果を得られるでしょう。
エアフローに多少問題があっても熱がこもらない
私が個人的に最も感じたのがこれで、厳密にエアフローを構築しなくても勝手に全体で排熱してくれるので、熱がこもらないのです。
特にグラボの冷却には効果があるようで、RTXシリーズの上位モデルを空冷で使っていても温度が上昇しにくいことを確認しました。
外気温にもよると思いますが、窒息気味になりがちなグラボまわりの冷却には特に効果があったと思います。
チップセットの温度が低い
これもフルメッシュの恩恵なのか、チップセットの温度も低めで推移していたように思います。
おそらくなのですが、全面メッシュなのでマザーボードの裏側からも熱の放出が進むことが理由なのかなと。
こちらはチップセットの仕様やファンの配置などにも左右されるので、必ず発生するものではないと思いますが、私としてはメリットだと感じました。
フルメッシュPCケースのデメリット
デメリットらしいデメリットは無かったのですが、やはりホコリの問題は気になりますね。
ケース全体がメッシュであるため、ベッドルームなどに置くとホコリでメッシュが詰まり、せっかくのエアフローが阻害される可能性があります。
定期的にエアダスターでホコリを飛ばすだけで問題ないと思うのですが、ズボラな人にはあまりおすすめできません。
外気温が低ければセミファンレス仕様も視野に
簡易水冷+セミファンレス仕様のCPUクーラーを採用することで、ミドルレンジクラスのスペックならばほぼ無音のPCを構築することもできそうです。
外気温が低ければ低温の空気をフル活用できるので、自然にPCケースを通り抜ける空気だけで十分な冷却が望めるでしょう。
ただし、夏は最低でもCPUとグラボのファンは必須です。MESHROOM Sは秋葉原のオリオスペックなどのほか、AmazonやDiracでも購入可能ですので、興味がある方はぜひ検討してみてください。