いまさら聞けないゲーミングPC用語集
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ゲーミングPC界隈には様々な専門用語が出てきますよね。あまり機械に詳しくない人にはよくわからない用語も多いと思います。
しかし、アップグレードやメンテナンスに必要な知識も含まれるので、用語は覚えておくに越したことはありません。
そこでゲーミングPC界隈でよく使用する用語を簡単にまとめてみました。
CPU関連の用語
コア(物理コア)
CPUの中で実際に演算を行っている部分の名称。コアが多いほど演算能力が高くなる傾向にある。近年は4コア~8コアが主流。
スレッド
プログラムを処理する命令の流れ。川をイメージするとわかりやすい。スレッドの数が多いほど演算能力が高くなる傾向にある。近年は1つのコアの中で2つ以上のスレッドを持つマルチスレッドが主流。
CPUソケット
CPUをマザーボードに装着するための場所。世代によって規格が変わることが多く、CPUの世代ごとに対応するソケットが決まっている。ソケット側のピンにCPUを差し込み、レバーで押し込んで固定する方法が主流。
ヒートスプレッダ
一般的には半導体の表面を多く放熱用の金属板を指す。CPUのヒートスプレッドは厚さ数ミリの正方形(もしくは長方形)のものが多く、CPUのダイに接着されている。
サフィックス
CPUのモデルナンバーの末尾に付属するアルファベット。インテル製CPUの場合「K=倍率ロックフリー(OC可能なモデル)」「U=低電圧版(主にモバイル用途)」などの種類がある。サフィックスによってCPUの性質をある程度推測することが可能。
MTP
インテルの第12世代CPU「Alder Lake」から採用された消費電力の指標。Turbo Boost利用時の消費電力の上限値を表す。MTP設定によってCPUのパフォーマンスが変化するため、重要な設定項目のひとつ。
PBP
MTPと同じく、第12世代CPU「Alder Lake」から採用された消費電力の指標。ベースクロックで動作した場合の消費電力を表し、従来のTDPに相当する。
グラフィックボード関連の用語
GPU
グラフィックス関連の処理を専門的に行うチップの名称。GPUが搭載されたパーツは「グラフィックボード(通称グラボ)」と呼ばれ、ゲーミングPCには必須のパーツ。NvidiaのGTXおよびRTXシリーズ、AMDのRadeonシリーズが主流。
GDDR
グラボに搭載されるDDRメモリの総称。2022年時点ではGDDR5、GDDR5X、GDDR6などが採用されており、最新企画はGDDR6X。数字が大きくなり、末尾にXが付与されると高性能化すると考えてよい。
HBM
グラボ用メモリの一種で、GDDRの後継技術。積層構造(シリコンダイを積み重ねる方式)を採用しており、小さな面積に大容量かつ高速なメモリを構築できる。AMD製グラボの一種で採用された。
ストレージ関連の用語
NVMe
PCIe上でデータをやり取りするためのプロトコル。SATA接続よりも高速で、SSDに最適化されている。M.2 SSDではNVMe接続が主流であり、SATA接続のSSDよりも高速なデータのやり取りが可能。
M.2
ストレージの物理的な接続規格のひとつ。NVMe接続を実現するための物理的なインタフェースであり、マザーボード上に設置されている。近年のゲーミングPCではメインストレージがSATAからM.2に移行している。
SATA(Serial ATA)
主にHDDを接続するためのインタフェースであったが、SSDの接続にも使われている。NVMe接続よりは低速だが、安価で入手しやすく、どのマザーボードにも搭載されていることから使い勝手が良い。
SSD
ソリッドステートドライブの略称で、物理的な駆動部分を持たない不揮発性フラッシュメモリによるストレージ。2008年ころから急速に普及し、現在は大容量モデルも安価に入手できる。HDDよりも熱や振動に強く、転送速度も速いという特徴がある。
意外と知らない専門用語
今回紹介したのはかなり基本的な用語ですが、言われてみればよく知らないという言葉もあったのではないでしょうか。
用語の意味を知らないからと言ってゲーミングPCを使えないわけではないのですが、メンテナンスやアップグレードを自分でやるようになると用語の意味が重要になってきます。
PC関連の用語はどこかにまとまっていることが少なく、なんとなくネットを見ているうちに覚えることが多いので、この機会に知識の棚卸をしてみてください。