DDR5に向けてマザーボードの買い替えは必要?
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DDR5メモリが近々本格的に流通し始めると言われていますが、現状出回っているマザーボードの大半はDDR4までの対応です。
また、CPUのアップグレードとタイミングが合わず、「マザーボードの買い替えが必要?」と考えている人も少なくないと思います。
そこでIntel CPUを中心に、DDR5向けマザーボードの買い替えタイミングを整理していきましょう。
Intel CPUのDDR4およびDDR5対応状況
まず、「DDR4メモリ」と「DDR5メモリ」が、それぞれいつまで(いつから)サポートされるのかを整理しておきましょう。
海外サイトの情報によるとIntelのデスクトップ向けCPUでは、当面の間、DDR4とDDR5の両方をサポートするようです。
具体的には次世代(第12世代)の「Alder Lake-S」および、第13世代「Raptor Lake-S」において、DDR4とDDR5のサポートとなるとのこと。
つい先日、第12世代のAlder Lake-S(12000番台)については、DDR5のサポートが明らかになりましたが、DDR4も継続して使用できるわけですね。
2021~2023年あたりでDDR5への移行が進むと考えられるため、この移行期間はどちらでも使用できる可能性が高いです。
これはDDR3からDDR4への移行期間でも同じことが起こっていました。CPUのアーキテクチャではどちらもサポートし、マザーボードの仕様によって新旧のメモリを使い分けるといった具合ですね。
DDR5向けにマザーボードの買い替えは必要か?
結論から言うと、2021年11月時点であれば、ほぼ間違いなく「買い替え」が必要です。
DDR5に対応したマザーボードは現状、IntelのZ690のみであり、AMDは2022年から本格的に対応するとのこと。
つまり、ただでさえ高価なDDR5メモリに加え、ハイエンドマザーボードの購入も必要(場合によってはCPUの変更も)ということになり、GPU以外の主要パーツを全部交換するハメになりそうです。
ということで、DDR5メモリおよびDDR5対応チップセットが増え、安く供給されるまではDDR4をメインにしておくことをおすすめします。
確かにDDR5は「DDR4比で色々2倍(帯域や1枚当たりの最大容量など)」というメリットがあるものの、半導体不足の影響もあって非常に入手が困難です。
また、メモリ価格は、性能よりも経済状況や為替変動の影響を受けやすいため、安いときと高いときでは2倍近い価格差が生じることもあります。
現状のDDR4でも何ら不便を感じていないのであれば、DDR5への移行は2022年春以降にすべきでしょうね。DDR4自体は品数が豊富で、それほど高騰していませんから。
Intelの600シリーズの安価版に期待
2021年11月時点ではIntelの最新チップセット「600シリーズ」はハイエンド(Z690)しかリリースされていません。
しかし、今後おそらく「H670」「B660」「H610」といったミドルレンジ~ローエンド帯のチップセットが登場するため、こうしたチップセットを搭載したマザーボードの普及を待ちましょう。
B660あたりにDDR5対応版が出れば、かなり狙い目かもしれません。もっとも、600シリーズのチップセットはDDR4対応版も混在するため、DDR5対応版は効果になる可能性もありますが…。
DDR5の入手性が改善されるのは、おそらく2022年の中盤以降になるため、それまではDDR4対応も可能なマザーボードを購入しておくと良いでしょうね。
私ならば、DDR5対応の環境は2023年まで待つかもしれませんが…このあたりはお財布と相談になりそうです。