ゲーミングマウスのポーリングレートの基準と意味
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ゲーミングマウスの性能を計る指標として「ポーリングレート」があります。
一般的にポーリングレートが高いほど高性能と言われていますが、実際にはポーリングレートが高すぎることで「使いにくさ」が出てしまうことも。
今回は、ポーリングレートの意味とプレイに最適な基準値などを紹介していきます。
ポーリングレートとは?
ポーリングレートとは、簡単に言えば「マウスからPCに対してデータが送信される頻度」を現した数値です。単位はHz(ヘルツ)であらわされ、「1000Hz」や「3000Hz」といった数値が記載されていると思います。
ポーリングレートが高ければ高いほど、信号の遅延が小さいので、マウスの動きがリニアにPCへ反映されますね。なので、PCゲーマーにとっては結構重要な数値です。
ちなみにポーリングレートは有線接続のほうが速く、無線になると遅くなります。例えばBluetooth接続の場合、ポーリングレートは125Hz程度。つまり1秒間の間に「125回」の頻度でデータ入力が行われます。
一方で有線接続のゲーミングマウスは、2000~8000Hzが標準ですから、PCに送信するデータの頻度はBluetooth接続の15~60倍以上。実際には15から60倍の頻度を体験できるわけではないのですが、かなりスムーズです。
遅延の速度を見ると、
- 1000Hzで1ms(100万分の1秒=0.001秒)
- 2000Hzで0.5ms(1000万分の5秒=0.0005秒)
- 4000Hzで0.25ms(1000万分の2.5秒=0.00025秒)
- 8000Hzで0.125ms(1000万分の1.25秒=0.000125秒)
といった具合にポーリングレートが高いほど遅延が小さくなりますね。ただ、100万分の1秒とか1000万分の5秒を体感できる人間はほぼいませんから、ガチガチのプロゲーマー以外はあまり意味のない数値に見えます。
一方で、私の知人には「Bluetooth接続のマウスと2000Hz程度のゲーミングマウスだと、明らかにエイムのやりやすさが違う」と豪語する人間がいますね。
彼曰く「ひっかかりが無くなる」「微調整が格段にやりやすい」のだそうです。私には体感できない領域ですが、FPSをやり込んでいる人間ならではの感性なのかもしれません。
実際に2000Hzのポーリングレートを持つマウスに切り替えると、スコアが伸びるそうです。プラセボもありそうですが、実際に効果があるわけですね。
ポーリングレートが高いハイコスパなマウス
すでに述べたように、ポーリングレートは有線接続のほうが速い傾向にあります。しかし近年のゲーミングマウスは、無線接続でもハイポーリングレートを実現。
例えば、RazerのCobra Proは無線接続でありながら専用のドック(Razer Mouse Dock Pro)を利用することで4000Hzというポーリングレートを利用可能です。
これは一部の高額なゲーミングマウスだけかと思いきや、最近は安めのマウスでもポーリングレートが高いですね。ざっと調べてみると、
・Zaopin Zi Pro(約7000円):4000Hz
・MCHOSE A5(約4500円):4000Hz
などが見つかります。これらはいわゆる「中華マウス」なのですが、非常にコスパが高いです。同価格帯の日本製マウスは
・Logicool F703h(約8000円):1000hz
といった具合なので、やはり価格性能比は優れていますね。耐久性は日本製のほうが上かもしれませんが…。
個人的なおすすめポーリングレート
あくまでも私の感想ですが、「ポーリングレートは速ければ良いというものではない」です。
個人的には1000Hz~2000Hz近辺が最も使いやすいですね。逆に4000Hzまでいってしまうとデータ送信の頻度が高すぎてCPUの負荷が高まり、「処理落ち」が発生してカクつきにつながりかねません。
これはPCゲーマーの間では有名な話なのですが、
ポーリングレート高い→CPU負荷が高い→グラボで作られたフレームの処理能力が落ちる→カクつき
という連鎖が発生するリスクもあります。
なので、PCのスペックはミドルクラスなのに、ポーリングレートだけを4000や8000に高めてしまうのは辞めたほうが良いですね。繰り返すようですが、私は1000程度が最も使いやすいです。参考にしてみてください。