1スロットグラボが絶滅に近い件について
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グラボの占有スロットの大きさに頭を悩ませていませんか?近頃のグラボは3スロット占有が当たり前になってきており、PCIまわりがどんどん厳しくなっていますよね。
私は昔から1スロットで使えるグラボが大好きだったのですが、1スロットグラボは本当に見かけなくなりました。そこで今回は、1スロットグラボの現状と未来について考えてみたいと思います。
1スロット占有グラボはすでに希少種
2023年4月時点で、1スロットのみで使えるグラボは既に希少種の域に達しています。
ざっと調べてみると、
- GALAX GeForce GTX 1070 KATANA(価格不明、アマゾンでは転売価格で43万円ほど)
- SAPPHIRE PULSE AMD RADEON RX6400(約2.6万円)
- ELSA GEFORCE GTX 1650 SP(現在価格不明、アマゾンでは転売価格で10万円超)
などがありますね。現実的な性能を持っていて、なおかつ入手しやすいのはこのあたりだと思います。
さて、これら1スロット占有のグラボですが、もうどのメーカーもほとんど売らなくなってしまいました。
理由は色々考えられるのですが、
- そもそもnvidiaやAMDがリファレンスモデルを発表した時点で2スロット以上である
- 1スロットモデルは、リファレンスモデルをさらに薄くし、冷却能力を確保するという工夫が必要
- 1スロットモデルは、ローエンド帯がメインであり、低価格路線なことから利幅が少ない
などが有力なのではないでしょうか。ちょっと前までは、GTX1050TiやGTX750Tiなど名機と呼ばれるグラボの1スロットモデルが販売されていたのですが、今はほとんど売られていません。
1スロットグラボの使い勝手は非常に良い
1スロット占有型のグラボは、見た目以上に使い勝手がよく、一度使うと次も欲しくなります。
ローエンド帯のGPUがほとんどなので、性能面ではそこそこなのですが、静かで冷却も最低限でよく、なおかつ省スペースなPCケースによく合います。
M.2スロットやサウンドボードを増設するときもエアフローの確保が簡単ですし、小型のPCケースでも周囲と干渉しません。端的に言えば、整備性がとてもよく、メンテナンスが楽なのです。
車に例えるなら軽自動車のようなもので、高級SUVのように高速走行や登坂でのパワーはないが、日常用途ではとても使いやすいというイメージです。
RADEON RX6400やGTX1650程度ならば、重量級の3Dゲームは無理でもライトなFPS程度は遊べますし。電源も350W程度でよく、電気代も非常に安い、さらに騒音もほとんどありません。
1スロットグラボの復権はあるのか?
個人的には「極めて可能性が低い」と思います。上でも述べたように、GPU開発ベンダー公式モデル(リファレンスモデル)の時点ですでに2スロット占有型が大半を占めます。
ローエンド帯に属するGTX1650でさえ、リファレンスモデルは2スロット占有タイプです。グラボベンダーは、基盤をカスタマイズしたり冷却ファンを大型にしたりすることで、占有するスロット数を大きくするのが普通です。
わざわざあまり需要がなく利幅が少ない1スロット占有型のためにコストをかけることはしないでしょうね。本当はミドルレンジクラスで1スロット占有型がもっと増えてほしいのですが…。
たまにどこかのメーカーが気まぐれで出してくれるのを待つしかないと思います。GTX1660の1スロットモデルなんかが出てくれたら最高なのですが…。