Ryzen 7 1800X ベンチマーク!Ryzen 7 1700との比較も
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AMDの逆襲が始まったことにより、RyzenシリーズのCPUを搭載したBTOパソコンが増えてきています。実は最近Ryzen 7 1800X搭載ゲーミングPCに触る機会があり、CPUのベンチマークを計測してみました。
わかりやすくするために以前ベンチマークしたRyzen 7 1700との比較もしていきます。
Ryzen 7 1800Xのスペック
まずはRyzen 7 1800Xの基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 8 |
スレッド数 | 16 |
定格動作周波数 | 3.60 GHz |
TB最大動作周波数 | 4.00 GHz |
L3キャッシュ | 16 MB |
TDP | 95 W |
8コア16スレッドなので、現在INTELで主流のCore i7シリーズよりも多いですね。その反面、動作周波数はINTELのほうが優秀です。Ryzen 7 1700との違いは動作周波数とTDPです。Ryzen 7 1800Xのほうが動作周波数が高く、熱くなりやすいCPUです。Core i7-8700とCore i7-8700Kの関係に似ています。
ゲームをする場合、動作周波数が非常に重要になるため、私ならRyzen 7 1700ではなくRyzen 7 1800Xを選びます。もちろん熱対策は必須になりますから、CPUクーラーやケースファンに気を使う必要は出てきます。
Ryzen 7 1800Xのベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は以下のとおりです。
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Ryzen 7 1800X |
メモリ | グラフィックボード |
8GB PC4-19200 | GeForce GTX1080Ti 11GB |
ストレージ | チップセット |
240GB SSD + 1TB HDD | AMD X370 |
パソコン工房の「LEVEL-R0X3-R8X-XNR」を使用しました。比較対象であるRyzen 7 1700搭載パソコンはドスパラの「ガレリア AV」です。メモリは8GBで共通していますが、それ以外はほとんど全部違うパーツです。
CINEBENCH R15
前回に引き続き、またもやCINEBENCHのベンチマーク計測を忘れてしまいました・・・。機会があれば改めてベンチマークして追記します。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
1517 % | 2440 MIPS | 37234 MIPS |
7-Zipは7z形式への圧縮・解凍をするためのソフトウェアです。ベンチマーク機能を使用したところ、総合評価はRyzen 7 1700よりも17.3%も高くなりました。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread |
---|---|
432.5 | 4584.3 |
CPU-Zはシングルスレッドとマルチスレッドの性能を計測できます。CINEBENCHの代替えベンチマークソフトとして参考になるとは思います。Ryzen 7 1700のシングルが329.5、マルチが3889.2だったので、動作周波数の差がはっきりと出ていますね。マルチはRyzen 7 1800Xのほうが17.8%高くなっています。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
210692 | 155489 |
CrystalMarkはあらゆるパーツの性能を計測する総合ベンチマークソフトです。CPUは整数演算速度の「ALU」と浮動小数点演算速度の「FPU」です。Ryzen 7 1800XはRyzen 7 1800Xよりもそれぞれ11.6%、19.2%高いスコアです。
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
45.98 | 54秒 |
H.264のエンコード性能を計測しました。非常に高速な部類です。Core i7-8700Kとほとんど同じです。CPU単品で買うならRyzen 7 1800Xのほうが安いため、エンコードを含めたクリエイター用途に向いています。ただしゲーミングPCとしてならCore i7-8700Kのほうがおすすめです。
HWBOT x265 Benchmark
FHD | 4K |
---|---|
37.56 fps | 8.93 fps |
H.265用ベンチマークソフトです。1920×1080のフルHDと3840×2160の4K動画をエンコードしています。6コアや8コアのCPUと比べてあまり変わりません。特に4Kのように負荷のかかるエンコードだと10コア以上のCPUが高速です。