パソコン工房 LEVEL-R0X3-R8X-XNR 性能レビュー
Ryzen 7 1800X搭載のハイエンドデスクトップ!
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随分と久しぶりにパソコン工房のゲーミングPCをレビューします。約1年ぶりです。パソコン工房のゲーミングPCといえばLEVEL∞(レベルインフィニティ)シリーズですが、実際にはiiyamaのブランドです。
「LEVEL-R0X3-R8X-XNR」という名称からどんなゲーミングPCなのかさっぱりわからないでしょう。私もわかりませんでした。どうやらR-CLASSのGTX1080Tiを搭載したハイエンドゲーミングPCなのでどんな性能なのかレビューしていきます。
LEVEL-R0X3-R8X-XNRはこんな方におすすめ!
GTX1080Tiですべてのゲームをサクサクにしたい!
コア数の多いRyzen 7 CPUを選びたい!
ちょうどいいサイズのミドルタワーケースにしたい!
LEVEL-R0X3-R8X-XNRのスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 Home 64bit | Ryzen 7 1800X |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce GTX1080 8GB | 8GB(PC4-19200) |
ストレージ | チップセット |
240GB SSD + 1TB HDD | AMD X370 |
光学ドライブ | 電源ユニット |
DVDスーパーマルチドライブ | 700W 80PLUS BRONZE ATX電源 |
GeForce GTX10シリーズでは最強性能を誇るGTX1080Tiが搭載されているため、立派なハイエンドゲーミングPCです。重いゲームをプレイするのには最適です。
しかしながらメモリは8GBしか搭載されていません。最新ゲームの推奨メモリは16GB担っていることが多いですから、ここは16GBに増設してから購入したいところです。
そしてCPUはINTELではなくAMD Ryzenです。すでにRyzenの第二世代が出ているものの、このデスクトップには第一世代のRyzen 7 1800Xが採用されています。
Ryzen 7 1800Xは8コア・16スレッドと、6コア・12スレッドのCore i7-8700やCore i7-8700Kよりもコア数が多いのが特徴です。一方で動作周波数は大きく負けています。この辺りがゲームの動作にどう影響するかが問題です。
SSDとHDDの速度
LEVEL-R0X3-R8X-XNRのストレージはSSDとHDDの組み合わせです。どれくらいの速度の違いがあるのかCrystalDiskMarkで計測してみました。
SSDは「Western Digital WDS250G2B0A」で、シーケンシャルリードが563MB/s、シーケンシャルライトが533MB/sです。全体的に優秀な速度です。特に重要な読み込み速度が高速なのがいいですね。
HDDは「SEAGATE ST1000DM010」でシーケンシャルリードが214MB/s、シーケンシャルライトが208MB/sです。
LEVEL-R0X3-R8X-XNRの外観
次にLEVEL-R0X3-R8X-XNRの外観や接続端子のレビューをしていきます。
レベルインフィニティには6種類のPCケースがあり、R-CLASSは最もスタンダードなミドルタワーケースです。寸法は幅190 × 奥行477 × 高さ432 mmです。上のほうにDVDスーパーマルチドライブが初期搭載されています。
フロントのインターフェイスは上部に集まっています。USB3.0、USB2.0が2つ、マイク入力、スピーカー出力、そして一番右側に電源ボタンがあります。上を向いているため、床置きのほうが使いやすいと思います。
上部は塞がっています。
左側は大きなメッシュになっています。ケースファンの取り付けはできないようです。ちなみに前面にもケースファンはなく、背面の1つだけです。カスタマイズでケースファンを前面x2、背面x1に変更できます。パーツの温度を見た感じではこのままでも大丈夫そうです。
2つのネジを取るとサイドパネルを外せます。表配線ながらケーブルとうまくまとめています。前面からの吸気を阻害しないように気をつけているのでしょう。
CPUクーラーはAMD純正です。
電源を入れるとCPUクーラーが光ります。
光の色は常に変化します。
グラフィックボードは「MSI GEFORCE GTX 1080 TI AERO 11G」です。OC版ではありません。
拡張スロットはPCI Express2.0 x1が2つ、PCI Express3.0(x8として動作)、PCI Express2.0(x4として動作)が空いています。拡張性は十分ですね。
電源ユニットはまさかのAcBel製です。AcBelといえばドスパラの電源ユニットという印象が非常に強かったのでとても驚きました。そういえば最近ドスパラの電源はAcBelではなくDELTAなので、取引先が変わったのかもしれません。
右側には何もありません。
背面です。
マザーボードのバックパネルにはUSB3.1が2つ、USB3.0が5つ、PS2、LANポート、サウンド関連があります。
GTX1080Tiの映像出力端子はHDMI、DisplayPortが3つです。
LEVEL-R0X3-R8X-XNRの温度
1時間程度ベンチマークソフトを動作させながら各パーツの温度を計測しました。CPU(Ryzen 7 1800X)は最大71℃、SSDは最大45℃、HDDは最大38℃、GTX1080Tiは最大81℃まで上がりました。ケースファンが1つなのに結構低い温度です。
LEVEL-R0X3-R8X-XNRのベンチマークスコア
LEVEL-R0X3-R8X-XNRの性能をベンチマークソフトで評価しました。解像度はどれも1920×1080です。
FF15ベンチマーク
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 |
---|---|---|
8363 | 10886 | 12159 |
FF15ベンチマークは高品質だと快適、標準品質だととても快適、軽量品質だと非常に快適という評価になりました。Core i7-8700K + GTX1080Tiとほとんど同じスコアです。Ryzenはゲームとの相性が微妙だと思っていたのですが、FF15は問題ないようです。
FF14ベンチマーク
最高品質 | 高品質 | 標準品質 |
---|---|---|
13719 | 13312 | 13779 |
FF14ベンチマークは画質を下げてもスコアが全然上がらないという謎な結果になりました。しかもCore i7-8700Ti + GTX1080Tiなら20000近いスコアが出るので、Ryzen 7 1800Xの影響が悪く出ていることは確実です。
PSO2ベンチマーク
設定6(最高画質) | 設定5(高画質) | 設定3(標準画質) |
---|---|---|
48741 | 49600 | 59662 |
PSO2ベンチマークもFF14ベンチマークと似た結果です。GTX1080Tiなら設定6で80000は越えていほしいです。動作周波数が重要なゲームだとこうなるのでしょうか。FF15のようにCPUのコアをがっつり使う最新ゲームならRyzen 7が向いているのかもしれません。
ドラクエ10ベンチマーク
ドラクエ10は17616です。
MHFベンチマーク
MHFベンチマークは70732です。GTX1080Ti搭載ゲーミングPCのなかでも非常に高いスコアです。
3DMARK TimeSpy(DirectX12)
総合スコア | Graphics score | CPU score |
---|---|---|
9079 | 9516 | 7207 |
DirectX12用ベンチマークのTimeSpyでは「上位7%」の評価でした。素晴らしくハイエンドなゲーミングPCです。これから発売されるゲームはどんどん重くなり、CPU性能の大切さも上がっていきます。将来に備えて8コア・16スレッドを今のうちに手に入れておくのは良い選択肢だと思います。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
総合スコア | Graphics score | Physics score |
---|---|---|
18976 | 27811 | 18311 |
3DMARK FireStrikeの評価では「上位5%のパソコン」です。CPUのスコアはCore i7-8700と同じくらいです。ゲームだけでなく動画編集やエンコードをするならこのゲーミングPCが大活躍してくれます。
ただメモリ8GBでは色々な不満が出てくるはずなので16GB、あるいは32GBに増やしてから購入することをおすすめします。