勝手に動く?ゲームパッドの「ドリフト現象」とは?防止策は?
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PS5のコントローラーを愛好する方の中で「ドリフト現象」が話題になったことがありました。
ドリフト現象はアナログスティックを搭載するゲームパッドに起こりがちな不具合です。ゲームプレイにも深刻な影響を与えますので、ゲーマーならば対策を知っておきたいところ。
今回は「勝手にカーソルが動いてしまう」ドリフト現象について概要と原因、解決策などを解説します。
ドリフト現象とは?
ゲーム用コントローラーにおける「ドリフト現象」は、コントローラーのアナログスティックに起因する一種の不具合ですね。
ドリフト現象が発生すると、アナログスティックを操作していないにもかかわらず、ゲーム内のカーソルやキャラクターが自動的に一定方向に移動し続けてしまいます。
また、FPSなどではエイミングがうまくいかない原因になることもあり、実は深刻な不具合のひとつです。
ドリフト現象の原因
一般的にドリフト現象は「アナログスティックの根元につまった汚れ」や「破損」が原因とされます。具体的には以下のような原因がメジャーです。
機械的な摩耗
長期間にわたる使用により、コントローラーのアナログスティックの部品が摩耗し、物理的な変形が生じる場合があります。
簡単に言うと、スティックの中立位置が変わってしまうわけですね。この位置のズレがドリフト現象の原因になってしまうのです。
汚れやほこり
コントローラー内部に汚れやほこりが蓄積されると、アナログスティックのセンサーが正確な位置情報を検出できなくなり、誤った入力が発生する可能性があります。
電気的な問題
意外と見落とされがちなのがこちら。アナログスティックのセンサーは、ポテンショメーターや他の精密部品で構成されていて部品がが損傷すると、不正確な信号が発生し、ドリフト現象が引き起こされます。
ソフトウェアの不具合
もしゲームパッドに専用のドライバやファームウェアがあり、これらに問題がある場合、アナログスティックからの入力が正常に行われずドリフト現象になることもあるようです。
ドリフト現象の対策
ではドリフト現象が起こった時の対策をいくつか紹介しておきます。
ソフトウェア更新
こちらはゲームパッドが接続されているPC側で行います。もし専用のドライバがあればそれを、インストールタイプのツールがあればこちらも更新してみましょう。
PS5の場合は本体のシステムソフトウェア更新ですが、PCの場合は念のためOSのほうも更新をかけたほうが良いかもしれないですね。
OSに標準で組み込まれているドライバが原因であれば、治る可能性は高いです。
リセット
いわゆる「ファクトリーリセット(工場から集荷された状態に戻す)」ことで不具合が解消されることもあります。
しかし、汚れや破損といったハードウェアに起因するドリフト減少の場合には効果がありません。個人的には気休め程度ですね。
クリーニング
アナログスティックの周辺をクリーニングし、正しい位置に戻す方法です。おすすめは、エアダスターとウェットティッシュですね。
まずエアダスターで汚れをとばし、ウェットティッシュでぐるっと強めに根元をふき取って、再度エアダスターで乾かす。
これで治らなければ、分解清掃が必要になるかもしれません。ちなみにコンタクトスプレー(接点復活材)は一時的に復活しますが、使い慣れていないかたは注意してください。
広範囲に噴射してしまうと、基板との間にショート(短絡)が発生して完全に動かなくなります。また、ラバーやプラスチックを侵食することもあるので、初心者は使用しないほうが良いかもしれません。
個人的には、ドリフト現象が起こった場合は買い替えかメーカー保証修理をおすすめします。特に保証期間が残っている場合は分解すると保証対象外になるので、まずはメーカーに連絡しましょう。
初期不良で交換となる場合も多いので、DIYだけで何とかしようという意識は持たないほうが良いですね。