CPUグリスの塗り方と拭き取り方を写真で解説
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CPUの温度をCPUクーラーのヒートシンクに伝えるために必要なのがCPUグリスです。CPUグリスは長期間経過すると乾燥してきて、役割を果たせなくなってきます。
CPUの温度が妙に高いと感じたらCPUグリスの乾燥を疑うべきです。ではCPUグリスを交換する手順として、拭き取り方と塗り方を解説していきます。
CPUグリス交換のための用意する物
CPUグリスを交換するために3つのものを用意してください。主役であるCPUグリスの種類や効果については別記事で解説します。とりあえず以下のものがあると簡単に交換できます。
- CPUグリス
- ウェットクリーニングティッシュ
- ヘラ
CPUグリスはウェットクリーニングティッシュで拭き取ります。ただしどんなものでも良いというわけではなく、エタノールが使われているものをおすすめします。そのほうが綺麗にCPUグリスを拭き取れます。私は「ELECOM お得用ウェットクリーニングティッシュ」を買いました。10枚もあれば問題なく拭き取れます。
ヘラはCPUグリスを満遍なく塗るために必要です。指で塗る人もいるのですが、私はヘラでやったほうが平坦にできると感じています。ヘラがあれば塗りすぎた時にすくうのも簡単ですからね。
これらを別々に買うのもいいですが、全部セットになっているCPUグリスもあります。例えば私が買った「AINEX HTC-03」は3点セットです。
CPUグリスの拭き取り方
ではいよいよCPUグリスを交換していきます。まずは拭き取り方です。
CPUクーラーを取り外す
パソコンのサイドパネルを開けるとCPUクーラーが見えるはずです。最近のCPUクーラーは取り外しが比較的簡単で、トップフローもサイドフローもネジを4つ外せば、CPUクーラーを取り外せると思います。
これはサイドフローです。トップフローや水冷CPUクーラーについては「冷却効果と音を比較!CPUクーラーは空冷と水冷のどちらがいいか」で解説しています。
CPU側のグリスを拭き取る
このようにCPUにべったりとグリスが付着しています。これを綺麗に拭き取ります。
拭き取るために使用したのが上記で紹介したウェットクリーニングティッシュです。一度に3枚は使うことになると思います。
綺麗に拭き取れました。
CPUクーラー側のグリスを拭き取る
CPUクーラーのヒートシンクにもグリスは付着しています。同じように綺麗に拭き取りましょう。
力を入れすぎないように要注意
必ず優しく拭き取るようにしてください。力を入れてゴシゴシ拭くとCPUのヒートスプレッダが簡単に傷付いてしまいます。想像以上に柔らかいですから、ゆっくり丁寧を心がけてください。
CPUグリスの塗り方
CPUグリスは注射器のような形状です。先端のキャップを取り外し、CPUに押し出します。
CPUにグリスを適量乗せる
どれくらいの量を乗せるのかが難しいです。この写真は明らかに乗せ過ぎです。CPUグリスは数回分の容量が入っているため、ついつい塗りすぎてしまいます。少しずつ乗せるくらいのほうがやりやすいと思います。
ヘラで伸ばす
CPUグリスを満遍なく伸ばします。指で塗る人もいるようですが、私は付属のヘラで伸ばす派です。綺麗に平坦に塗れますし、CPUグリスを出しすぎだ際に掬って量を調節しやすいメリットがあります。
ちょっとギリギリまで塗りすぎたかもしれません。CPUクーラーを設置した際の圧力で、さらに伸ばされることを考慮しましょう。また、CPUクーラー側に塗る必要はありません。
CPUクーラーを取り付ける
最後にCPUクーラーを付ければ完了です。念の為、PC起動後にCPUの温度を確認しましょう。CPUグリスはそう簡単に乾燥するものではありませんが、たまに交換してあげるとCPUの寿命を長く保てます。
実際にCPUグリスの効果を比較した記事「CPUグリスの選び方!素材別にCPUグリスの冷却効果を比較しました」もアップしたので是非読んでみてください。