CPUの温度が100度になるとパフォーマンスがどれくらい落ちるか検証してみた
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パソコンのパーツは低い温度のほうが良いと言われています。パーツの温度が高くなると熱暴走になり、パフォーマンスが落ちたり、画面がカクカクになったり、いきなり強制終了したりします。
特に温度が上がりやすいパーツはCPUです。インテルは「100度までは大丈夫だよ」みたいなことを言っているのですが本当でしょうか?実際にCPUの温度を100度にしたら、性能がどれくらい変わるのかを検証してみました。
検証PCのスペック
検証に使用したPCのスペックは以下のとおりです。
CPU | Core i7-8700 |
メモリ | 8GB PC4-21300 |
グラフィックボード | GeForce GTX1060 6GB |
チップセット | H370 |
ストレージ | 500GB SSD + 1TB HDD |
この記事を書いている時点では人気のミドルスペックゲーミングPCです。CPUのCore i7-8700は6コア・12スレッドで、定格クロックが3.2GHz、最大クロックが4.6GHzです。
CPUの温度が80度以下の場合
まずは通常の状態です。ベンチマークソフトを動作させたところ最大80度まで上昇しました。普段は40~50度くらいです。
ベンチマークソフト | ベンチマークスコア |
---|---|
FF14 最高品質 | 12198 |
PSO2 設定6 | 55810 |
TimeSpy CPU Score | 6690 |
FireStrike Physics Score | 18900 |
どれもゲーム用ベンチマークソフトです。注目すべきはTimeSpyとFireStrikeです。これらのスコアは「CPUの性能だけを数値化したもの」です。他のものはグラフィックボードの性能が大きく影響します。
CPUの温度が最大100度の場合
次にわざと100度まで上昇するようにしました。ベンチマークソフト動作中はずっと100度です。アイドル状態でも85度以上なので、まさに熱暴走の状態です。
ベンチマークソフト | ベンチマークスコア |
---|---|
FF14 最高品質 | 11844 |
PSO2 設定6 | 48092 |
TimeSpy CPU Score | 4515 |
FireStrike Physics Score | 12537 |
FF14ベンチマークとPSO2ベンチマークのスコアはやや下がっています。そしてTimeSpyとFireStrikeのCPUスコアは激落ちです。TimeSpyは48%、FireStrikeは50%も下がってしまいました。
CPUの性能がガタ落ちになる
このようにCPUの温度が100度になってしまうと、パフォーマンスがとんでもなく下がることがわかりました。温度が上昇するとCPUが自動的にパフォーマンスを下げて、それ以上温度が上がらないようにするため当然の結果です。
性能が下がること自体が嫌ですし、ずっと100度の状態だったら負荷が大きくて故障しやすくなってしまいます。だからCPUの冷却には気をつけるべきです。
例えばデスクトップPCならCPUクーラーが重要です。「冷却効果と音を比較!CPUクーラーは空冷と水冷のどちらがいいか」の記事を選び方を解説しています。
ノートPCが熱くなるならノートPCクーラーを使うのがおすすめです。「ノートPCクーラー(冷却台)の効果を5製品で実際に比較しました」の記事を参考にしてください。