エイリアンウェア13 プラチナとAlienware Graphics Amplifier レビュー
デスクトップ用グラフィックボードでノートPCをパワーアップ!
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今回のレビューはちょっと特殊です。小型ゲーミングノートPC「エイリアンウェア13 プラチナ」の性能をご紹介します。でもそれだけではありません。ノートPCにデスクトップ用グラフィックボードを接続できるAlienware Graphics Amplifierも一緒にレビューします。
通常のベンチマークをご紹介しつつ、Alienware Graphics Amplifierによって性能がどれくらい変わるのかを比較します。前半はエイリアンウェア13 プラチナ、後半はAlienware Graphics Amplifierです。
エイリアンウェア 13 プラチナはこんな方におすすめ!
ゲーミングノートPCを頻繁に持ち運びたい!
省スペース重視で小型な方が嬉しい!
画質が綺麗なQHD+ IGZO IPS液晶にしたい!
エイリアンウェア 13 プレミアムのスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 64bit | Core i7-6500U(デュアルコア/最大3.1GHz) |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce GTX960M 2GB | 8GB DDR3L 1600MHz |
ストレージ | チップセット |
256GB PCIe SSD | 不明 |
液晶 | 光学ドライブ |
13.3インチ IPS アンチグレア(3200 x 1800) | なし |
基本スペックはエイリアンウェア13 プレミアムと同じです。Core i7-6500U、メモリ8GB、GTX960Mですね。大きな違いはストレージと液晶です。
エイリアンウェア13 プレミアムの液晶が1920×1080なのに対し、エイリアンウェア13 プラチナは3200×1800です。液晶サイズは一緒ですが解像度が圧倒的に大きいため、高解像度の画像・動画・ゲームを綺麗に表示できます。本当に誰でもわかるレベルで綺麗です。
また、タッチ対応液晶という特徴もあります。ゲーミングノートPCに必要かどうかは微妙ですが、仕事や学校で使う場面があるかもしれません。
エイリアンウェア13 プラチナのストレージはSSDだけです。HDDはありません。HDDよりも遥かに高速だというメリットがありつつ、容量が少ないデメリットもあります。ゲームの容量は大きいですから、注文時のカスタマイズでHDDを追加することをおすすめします。
エイリアンウェア13 プラチナのSSD速度
ではエイリアンウェア13 プラチナに搭載されているSSDがどれくらい高速なのかチェックしてみましょう。
書き込み速度は普通ですが、読み込み速度は非常に高速です。「500MB/sあれば快適」と言われているのに3倍の1500MB/sです。パソコンがサクサクだと感じるかどうかは読み込み速度にかかっています。
パソコンやゲームやブラウザの起動、ゲーム中の動作はすべて読み込み速度が重要です。だから1500MB/sのSSDならサクサク動いてくれるので非常に快適なゲーミングノートPCと言えます。ちなみにHDDだと100MB/sくらいです。
エイリアンウェア13 プラチナの外観
次にエイリアンウェア13 プラチナの外観や接続端子のレビューをしていきます。
13インチなのでかなり小さいです。両手で持とうとするよりも片手でヒョイッと掴むほうが楽なくらいです。
エイリアンウェアのロゴマークが背面にあります。
全体的に黒で統一されています。ノートPCの割に各キーが大きくてタイピングしやすいと感じました。
テンキーはありません。エイリアンウェア17 スプレマシーやエイリアンウェア15 スプレマシーには搭載されていた左側のマクロキーがありません。
キー配置は普通です。
キーボードバックライトは細かく設定できます。ただ部屋が暗くないとあまり目立たないと思います。
トラックパッドはクリック部分と一体型です。
電源ボタンはキーボードの奥にあるロゴマークです。電源を入れると光ります。
液晶はIPSパネルのノングレアです。反射の少なさは平均くらいでしょう。
WEBカメラはフルHD対応です。
左側の接続端子は電源端子、Nobleロックポート、USB3.0、ヘッドホン、マイクです。
右側の接続端子はUSB Type-C、USB3.0、LANポートです。LANポートが右側にあるのはちょっと邪魔だと思います。DVDドライブは非搭載です。
背面にはAlienware Graphics Amplifier用ポートとHDMI出力があります。
エイリアンウェア13 プラチナのベンチマークスコア
ベンチマークソフトを使用してエイリアンウェア13 プラチナの性能を検証していきます。後述のAlienware Graphics Amplifierと比較するため、3DMARKのベンチマークスコアに注目です。
DX11 最高品質 | DX11 高品質 | DX11 標準品質 |
---|---|---|
4089 | 5930 | 8768 |
DX9 最高品質 | DX9 高品質 | DX9 標準品質 |
5271 | 7565 | 10299 |
FF14ベンチマークで「非常に快適」の評価を獲得したのはDirectX11だと標準品質、DirectX9だと高品質以下です。最高品質だとフレームレートが落ちていたので、標準品質でプレイすることをおすすめします。
PSO2ベンチマークは設定5(最高画質)で7884、設定3(標準画質)で12248です。設定5だと厳しそうです。設定2か3くらいがおすすめです。
ドラクエ10は8985です。GTX960Mとしては普通のスコアです。最高品質でもドラクエ10がサクサク動いてくれます。
MHFは8303です。
3DMARKの評価は「上位69%のパソコン」です。デスクトップ用グラフィックボードだと今も人気のGTX750Tiより少しだけ低いくらいです。重いゲームだと厳しいですが、比較的軽いゲームをプレイする方におすすめです。
Alienware Graphics Amplifierとは
Alienware Graphics AmplifierはエイリアンウェアシリーズのゲーミングノートPCを強化するための機器です。外付けグラフィックボードボックスというジャンルと呼べばいいでしょうか。Alienware Graphics Amplifierにデスクトップ用グラフィックボードを入れて、ノートPCを接続することにより、グラフィック性能をパワーアップします。
上でレビューしたエイリアンウェア13 プラチナにGTX970を搭載したAlienware Graphics Amplifierを接続し、どれくらい性能が向上するのか検証してみます。
Alienware Graphics Amplifierの外観
Alienware Graphics Amplifier本体は結構大きいです。高さ173.5 x 奥行き409.55 x 幅185.5 mmです。小型デスクトップくらいのサイズです。Alienware Graphics Amplifierの上にノートPCを乗せて使う人と普通に横において使う人に分かれているみたいです(どこかで写真を見ました)。
全体的に真っ黒です。正面は吸気口です。内側にファンがあります。
細長いです。
左右に排気口があります。
背面のスイッチを押しながら開けます。かなり力が必要です。
ガパッ。左側が電源、右側のスペースにグラフィックボードを挿します。
今回はGeForce GTX970を使用します。補助電源を忘れずに挿しましょう。
背面に電源とAlienware Graphics Amplifier用ケーブルを接続します。このケーブルは同封されています。今回は外部液晶モニタに出力したのでDVIも接続しています。
Alienware Graphics Amplifier用ケーブルをエイリアンウェア13 プラチナに接続します。
Alienware Graphics Amplifierのベンチマークスコア
ではAlienware Graphics Amplifierでどれくらい性能が向上するかレビューしていきます。使用したグラフィックボードはGTX970、ベンチマークソフトは3DMARKです。
5909という結果になりました。エイリアンウェア13 プラチナ単体だと3740だったので大幅な性能アップです。しかしGTX970のスコアとしては低すぎます。本来なら9000を越えるはずです。
色々調べたところグラフィックボードが本来持つ性能よりも若干低くなるみたいです。ただそれでも低すぎます。何か原因がありそうですが不明です。
まだ不安定なところが大きいAlienware Graphics Amplifierですが、デスクトップ用グラフィックボードが余っていて、ノートPCを高性能にしたいなら使い勝手は良さそうだと感じました。