DELL ALIENWARE M15 プラチナ VR 性能レビュー
厚さ21mmの薄型ゲーミングノートPC!
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ALIENWAREのゲーミングノートPCが徐々に新しいモデルへと移行しています。これまでは「ALIENWARE 15」「ALIENWARE 17」のような名称でしたが、2019年の最新機種だと「ALIENWARE M15」のようにMが付いています。
新しいバージョンでは何が変わったのでしょうか。GTX1070 MAX-Q Designを搭載した「ALIENWARE M15 プラチナ VR」をレビューしつつ、違いも解説してみます。
ALIENWARE M15 プラチナ VRはこんな方におすすめ!
薄型のゲーミングノートPCが欲しい!
超高速のストレージで動作を爆速にしたい!
144Hz液晶でゲームをヌルヌルにしたい!
ALIENWARE M15 プラチナ VRのスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 Home 64bit | Core i7-8750H |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce GTX1070 8GB MAX-Q | 16GB(PC4-21300) |
ストレージ | チップセット |
256GB PCIe M.2 SSD + 256GB PCIe M.2 SSD | モバイル インテル HM370 チップセット |
光学ドライブ | 液晶 |
なし | 15.6インチ 144Hz 非光沢 IPS, スリム ベゼル ディスプレイ |
Core i7-8750H + メモリ16GB + GTX1070となかなかハイスペックなゲーミングノートPCです。ただすでにGTX1070搭載のALIENWARE M15 プラチナ VRは売り切れてしまったいるようで、GTX1660Ti搭載の「ALIENWARE M15 プレミアム VR」に近い性能です。
144Hz液晶、NVMe SSD x 2とかなり高級な仕上がりです。そのせいで価格は高額になっていて、購入するためには25万円くらい必要です。もう少し価格を抑えたい場合は、液晶を60Hzにするか、ストレージをSSD + HDDにするのがおすすめです。
ちなみにALIENWARE M15のMはおそらくMAX-Q Designを意味しているのでしょう。GTX1070ではなくGTX1070 MAX-Q Designが採用されていて、旧来のモデルよりゲーミングノートPC本体が薄型になっています。MAX-Q Designについては「GeForce MAX-Q Designとは?通常版ノート用グラボとの違いを比較」で解説しています。
ストレージの速度
ALIENWARE M15 プラチナ VRのストレージは256GB NVMe M.2 SSDが2枚の組み合わせです。どれくらい速度が出るのかCrystalDiskMarkで計測してみました。
SSD1の速度
SSDの名称は不明で、シーケンシャルリードが3467MB/s、シーケンシャルライトが1031MB/sです。連続読み込み速度が爆速です。事実、ベンチマークソフトをインストールしていた際、ちょっとよそ見をした間に完了していて驚きました。
SSD2の速度
こちらもSSDでシーケンシャルリードが3460MB/s、シーケンシャルライトが1415MB/sです。こちらのほうが書き込み速度が早いです。同じSSDではないのかもしれません。
ALIENWARE M15 プラチナ VRの外観
次にALIENWARE M15 プラチナ VRの外観や接続端子のレビューをしていきます。
全体の寸法は厚さ: 21 mm x 幅: 363 mm x 奥行き: 275 mmです。今までレビューしたゲーミングノートPCではトップクラスに薄型です。なお、このモデルはシルバーですが赤(ネビュラレッド)に変更可能です。
テンキーの上に4つのマクロキーがあります。バックスペースとスペースキーがちょっと小さいため、慣れが必要だと感じました。
WASD周辺は普通のキー配置です。
中央奥の宇宙人ロゴが電源ボタンです。
キーボードバックライトと電源ボタンが光ります。キーボードバックライトは4つのゾーンに分かれていて、それぞれ色を変更できます。
Fn + Alt + F11キー同時押しでタッチパッドのON/OFFを切り替えられます。普段はOFFにしておいたほうがいいです。間違えて触ってしまうと面倒です。
電源を入れてすぐに液晶の表示がとても綺麗だと気付きました。それもそのはずIPSパネル採用です。最大解像度は1920×1080です。
さらにリフレッシュレートは144Hz固定で、FPSやアクションゲームに向いています。
左側にはNobleロックポート、LANポート、USB3.0、ユニバーサルオーディオジャックがあります。
右側にはUSB3.0が2つあります。
後ろ側にはHDMI出力、mini-DisplayPort出力、Thunderbolt 3、Alienware Graphics Amplifier接続用ポート、電源端子があります。とても使いやすい配置です。
ALIENWARE M15 プラチナ VRの重さ
ノートPC本体のみの重さは2.310kgです。MAX-Qの割にはそこまで軽量ではありません。
ACアダプターとケーブルを含めると3.024kgです。
ALIENWARE M15 プラチナ VRの温度
各種ベンチマークソフトを動作させたところ、CPU(Core i7-8750H)は最大100℃、GTX1070は最大90℃まで上昇しました。SSDの温度は計測できませんでした。CPUもグラボもかなり高温です。長時間使うならノートPCクーラーを別途用意したいです。
ALIENWARE M15 プラチナ VRのベンチマークスコア
ALIENWARE M15 プラチナ VRの性能をベンチマークソフトで評価しました。解像度はどれも1920×1080です。
CINEBENCH R15 / R20
CINEBENCH R15 | CINEBENCH R20 | |
---|---|---|
マルチスレッド | 799 cb | 1641 cb |
シングルコア | 168 cb | 382 cb |
温度が高くなりすぎているせいかCore i7-8750H本来の性能を出せていません。
FF15ベンチマーク
高品質 | 標準品質 | 低品質 |
---|---|---|
5353 | 6753 | 8946 |
FF15ベンチマークは高品質だと「やや快適」、標準品質と軽量品質だと「快適」の評価でした。低画質にしても60fps出ません。
FF14ベンチマーク
最高品質 | 高品質 | 標準品質 |
---|---|---|
12485 | 13237 | 14913 |
FF14ベンチマークでここまでのスコアが出せるなら、そこまで重くないFPSやアクションゲームで144fps以上出せます。
PSO2ベンチマーク
設定6(最高画質) | 設定5(高画質) | 設定3(標準画質) |
---|---|---|
29496 | 32630 | 43505 |
PSO2ベンチマークはゲーミングノートPCだと30000くらいになってしまいます。
MHFベンチマーク
MHFベンチマークは34574です。GTX1070 + Core i7-6700がこれくらいのスコアでした。
3DMARK TimeSpy(DirectX12)
総合スコア | Graphics score | CPU score |
---|---|---|
4930 | 4976 | 4685 |
DirectX12用ベンチマークのTimeSpyは上位59%の評価でした。Core i7-8750H + RTX2070なら30%高いスコアが出ます。
3DMARK FireStrike(DirectX11)
総合スコア | Graphics score | Physics score |
---|---|---|
13132 | 15590 | 12464 |
3DMARK FireStrikeの評価では「上位28%のパソコン」です。GTX1060搭載ゲーミングノートPCより30%くらい高いスコアです。RTX20シリーズには及ばないものの、なかなかハイスペックです。
薄型のゲーミングノートPCが欲しい場合は、このALIENWARE M15シリーズが第一候補になるはずです。あとは予算に合わせて液晶やストレージをカスタマイズしてみてください。