パソコンの静音化対策はファンとHDDをカスタマイズしよう
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うるさいパソコンと静かなパソコンのどっちが欲しいですか?
近頃意外と大切だなと感じるのがパソコンの静音化です。うるさいパソコンと静かなパソコンだったら、どう考えても後者のほうが嬉しいですよね。自宅の中で一番うるさいのがパソコンだと気付きました。特に寝ている時にパソコンをつけたままにしていると、眠りの妨げになります。
もちろんパソコンの電源を落としておけばいいだけの話なんですけど、例えばゲームクライアントをダウンロードしようと思ったら、夜中につけっぱなしにしておかないと駄目なときもあるわけで、「やっぱり音の対策は重要だなぁ」と思います。
音の発生源はファンとHDD
そもそもパソコンの何がうるさいってファンですよ。ケースファン、CPUファン、電源ファンとパソコンはファンだらけです。ゲーミングPCになるとさらにグラフィックボードのファンも加わります。
ファンレスにすれば静音化完了ですけれども、現実的に考えてファンレスって厳しいです。どうしても性能に制限がかかりますし、今度は熱の対策をしなければならなくなります。それにBTOゲーミングPCだとファンレスを選べないことのほうが多いですし。
また、HDDもちょっとうるさいです。HDDはデータを物理的に書き込んだり読み込んだりするので、ガリガリと音がします。何かをダウンロードしているということはHDDに書き込むわけですから、夜中ずっとガリガリ音が続きます。
カスタマイズで静音化対策しよう!
ではこれらの音の原因をどのように対処すればいいでしょうか。自作PCならお金さえかければ何とかなります。しかしBTOゲーミングPCだとできることは限られています。ただ、BTOゲーミングPCでも静音化のためのカスタマイズができます。
HDDではなくSSDにする
HDDがうるさいならHDDを使わないで代わりにSSDにする、というシンプルな対策です。SSDはHDDとは違って無音です。読み込みでも書き込みでも音が発生しないため、静音化に大いに役立ちます。
しかしSSDはHDDより高額だったり容量が少なかったりとコスパの面でのデメリットがあります。速度は最低でも2倍以上なんですけどね・・・。予算に余裕がある人限定でおすすめです。ちなみに私は今度BTOゲーミングPCを買うならHDDは一切使わずにSSDだけにする予定です。
SSDとHDDの違いについては「SSD vs HDD!ゲーム用途におすすめのストレージ容量と選び方」の記事を参考にしてください。
HDDを静音化する
現状のBTOゲーミングPCだと「HDDだけ」とか「SSDだけ」ってストレージ構成はあまりおすすめできません。やはりHDD + SSDのハイブリッド構成がバランスが良くておすすめです。
そこでHDDを静音化してみましょう。すべてのBTOメーカーでできるわけではありませんが、ドスパラだとカスタマイズ画面で「ハードディスクの静音化」を選択できます。7000円という価格は高いと感じるかもしれませんね。しかし1TB SSDは5万円以上するので、それに比べたら全然安いです。
大型ファンや静音ファンに変更する
ファンは回転することで空気を取り込んで、パソコン内部やパーツを冷やす役割を持っています。ケースファン、CPUファン、グラフィックボードのファン等、ゲーミングPCはファンだらけです。
ファンは小型だとたくさん回転しないと大量の空気を送れないため、自然と回転数が多くなります。するとうるさくなります。逆に大型ファンだと回転数が少なくても風を送れるので静かです。
ドスパラだとケースファンとCPUファンは大型や静音のものにカスタマイズできます。「大型ファン→たっぷり空気を送れる→パーツの温度が下がる→ファンをたくさん回転させなくても良い→静かになる」という良い循環が生まれるので、静音化を重視する人にはおすすめのカスタマイズです。
CPUファンの選び方については「CPUクーラーは空冷と水冷のどちらがいいか」の記事をご覧ください。
ケースファンを増やしすぎない
PCケースの種類によってケースファンの数が変わってきます。カスタマイズでたくさん追加できるようなフルタワーケースもあります。ただ、ケースファンを増やせば増やすほど音源が増えてしまいます。
「ケースファンはどこに設置すべき?場所ごとにパソコンの温度を比較しました」で検証した際には、どこにケースファンを設置してもそこまで温度は代わりませんでした。必要な箇所に必要なだけケースファンを付けるのがベストです。冷却性能を重視してたくさん付けるのも選択肢のひとつですが、静音化を実現したいならケースファンは少ないほうがいいです。
小型PCではなく大型PCを選ぶ
デスクトップPCには色々なサイズがあります。スリムやキューブは小型、タワーは中型から大型です。「デスクトップゲーミングPCは大型と小型でどんな違いがあるのか」で解説したように小型には小型のメリットがありますが、小型デスクトップは空気の通り道が狭かったり、パーツ同士の距離が近かったりと、温度が上昇しやすい環境です。
逆に大型はパーツ同士の距離がゆったりとしているので、お互いの熱が干渉しにくい環境です。つまり大型デスクトップよりも小型デスクトップのほうが温度が上昇しやすいため、ファンがたくさん回転します。静音化したいならミドルタワーやフルタワーのPCケースを選ぶことをおすすめします。