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SSD vs HDD!ゲーム用途におすすめのストレージ容量と選び方

ゲーミングPCのパーツで2番目に重要だと思っているのがストレージです。ちなみに1番目は当然グラフィックボードです。グラフィックボードについては「おすすめのゲーム用グラフィックボードと選び方」をご覧ください。

ストレージが重要だと思う理由は快適性を体感しやすいからです。CPUを高性能にしたりメモリを大容量にしたりしても、ゲームのフレームレートや普段のサクサク感ってそこまで変わりません。

もちろん動画のエンコードや画像編集するような人にはCPUとメモリって非常に大切ですが、ゲーム用途に限るとストレージのほうが重要度は上です。

さて、ストレージの選び方って簡単なようで結構複雑です。なぜならSSDとHDDがあるからです。HDDだけなら速度と容量を選べばいいだけですが、SSDにはいくつかの種類がありますし、それによって速度と価格が大幅に変わります。

正直、パソコン初心者にはちんぷんかんぷんでしょう。そこでSSDとHDDのメリット・デメリットを比較しながら、ゲーミングPCにおすすめのストレージ構成を解説していきます。

SSDとHDDはどっちがいいの?どんな違いがあるの?

まずSSDとHDDの違いを知る必要があります。そもそもSSDとHDDとは何なのか、なんて知識は別に必要ないので割愛します。速度、容量、耐久性、静音性といった実用的な部分に絞って比較してみます。

速度をベンチマークで比較

一番の違いは速度です。現在人気のSSDはSATA3 SSDです。製品によって異なりますが、デスクトップゲーミングPCに採用されているものだと、読み込み速度も書き込み速度も約500MB/sなことが多いです。

一方HDDは読み込み速度も書き込み速度も約200MB/sです。SSDのほうが2.5倍高速です。さらにノートPCに搭載されているHDDだと100MB/sくらいしか出ないことが多いため、SSDのほうが5倍も高速になる計算です。

上記のベンチマークはあくまでも連続アクセスの速度です。ランダムアクセスになるとより一層差が開きます。ランダムアクセスの速度はSATA3接続SSDが200~350MB/sくらいです。そしてHDDはたったの約1.5MB/sです。その差はなんと200倍です。

速度で選ぶなら間違いなくSSDです。これまでHDDしか使ったことがない人がSSDを初めて使ったら絶対に感動します。何もかもがサクサクでストレスゼロです。HDDだけ搭載したパソコンなんて二度と使いたくなくなります。

ゲーミングPCにおいてもSSDのメリットが大きく、例えばゲームクライアントの起動、MAP移動、部屋に入る時間等が圧倒的に速くなります。

ゲームの起動時間を比較

では具体的にゲームの起動時間がどれくらい速くなるのか、SSDとHDDとで比較してみます。それぞれのゲームやベンチマークソフトをSSDにインストールした場合とHDDに入れた場合です。

ゲーム or ベンチマークソフト SSDの起動時間 HDDの起動時間
FF14のローディングタイム 15.302 26.166
PUBG 10.93 18.61
SWBF2 14.54 22.56
The Division 23.74 29.98
Far Cry Primal 9.36 11.45

どのタイトルでもSSDのほうが素早く起動しました。PUBGは特に顕著で80%くらい短縮できています。起動時にログインしたりするゲームの場合は、ストレージよりもネットワークのほうが重要っぽいです。

FF14はちょっと特殊で、「FF14ベンチマークソフト」で計測できるローディングタイムの比較です。これは起動時間ではなく次のシーンの読み込み時間を表しています。FF14に限らず他のMMORPG、MORPG、FPSでもマップの読み込みが必ず発生しますよね。読み込みが高速になれば無駄にTIPSを長々を見ている必要はなくなります。SSDにゲームをインストールすれば人生の無駄な時間を削減できると言っても過言ではありません。

またFPSの場合はマップ読み込みの速いほうが先に動けたりします。よーいドンで開始するはずなのに、HDDだと出遅れてしまいます。重要で強い拠点を敵にあっさり確保されて、そのままゲーム終了まで延々と突撃を繰り返すクソゲーになりかねません(BFシリーズでそういうマップありますよね・・・)。SSDのほうが明確に有利になるゲームがあることを覚えておきましょう。

静音性を比較

静音性もSSDが優秀です。HDDは物理的にデータを読み取ったり書き込んだりするので、ガリガリと音がします。パソコンの騒音の原因はファンとHDDですから、静音PCにしたい人はHDDが邪魔に感じるでしょう。

SSDはHDDとは違い、物理的な動作は一切ありません。だから静音どころか無音です。SSDにしておけば夜中にゲームクライアントをダウンロードさせながら寝たとしても、音がうるさいとは感じません。

耐久性と寿命を比較

ストレージの耐久性や寿命は一概には決められません。HDDは物理的に壊れることがありますし、SSDは使用回数(書き込み回数)が決まっています。

運が悪ければHDDのほうが先に故障するでしょう。タフな使い方をすればSSDのほうが先に寿命を迎えます。また、メーカーの信頼性ってなんとも言えないところがあるので、耐久性に関してはあまり気にしないほうがいいと思います。

容量と価格を比較

ここまで読んでSSDが最強のように思えるかもしれません。しかしSSDはメリットばかりではありません。明確な弱点があります。それが価格・コスパ・容量です。

SSDよりもHDDはのほうが安くて大容量なのです。近年どんどんSSDが値下がりしているとはいえ、まだまだHDDには負けています。

例えば1TBのSSDとHDDの価格を比較してみましょう。2017年8月現在、1TB HDDなら5,000円で購入できます。1TB SSDは30,000円以上します。

もしもゲーミングPCのストレージをSSDだけで構成しようとしたら高額な予算が必要になってしまいます。かと言って、安い120GB SSDや240GB SSDだけでは絶対に容量不足になります。

ゲーミングPCにはどれくらいのストレージ容量が必要か

SSDとHDDを選ぶために、ゲーミングPCには何GBのストレージが必要かを考えてみます。


Windows10 64bit 20GB
FF14 30GB
黒い砂漠 35GB
PSO2 40GB
CoD:BO3 60GB
BFH 60GB

まずWindows10だけで20GB必要です。ゲームクライアントのデータ容量は年々増えていて、最近のものだと50GBを越えるのが当たり前になりつつあります。

上記の例だとWindows10に人気ゲームを5つインストールしただけです。それなのに合計245GBです。OSとゲーム以外にもブラウザや色々なソフトウェアをインストールしますし、データを保存することもあるでしょう。

となるとどう考えても240GBでは足りません。500GBでも足りません。少なくとも1TB、できれば2TB以上欲しいところです。しかしSSDだけで1TBや2TB用意しようと思ったら、ゲーミングPCが高額になってしまいます。

結論!SSD + HDDのハイブリッドがおすすめ!

そこでおすすめなのがSSD + HDDを組み合わせる方法です。OSやよく遊ぶゲーム、頻繁に使うソフトウェアをSSDにインストールし、その他のソフトウェアやデータはHDDに保存するわけです。

SSDとHDDの良いところを上手く活かせるためコスパ抜群です。実際、ハイスペックなBTOゲーミングPCを見ると、大抵SSD + HDDになっています。これはデスクトップもゲーミングノートPCも一緒です。

最早常識レベルと言っても過言ではありません。多くの人がSSD + HDDにしています。もちろん私が使用しているゲーミングPCもすべてSSD + HDDです。

肝心の容量はSSDが240~500GB、HDDが1~2TBにするのがおすすめです。例えば240GB SSD + 1TB HDDとか480GB SSD + 2TB HDDといった感じです。

SSDの種類

最後にSSDの種類について解説します。SSDにはいくつかの種類があり、速度や価格が全然違います。BTOパソコンでは選べるSSDは限られているものの、以下の知識を身につければ選び方の参考になるはずです。

インターフェイス

インターフェイスとはコネクタの形状や種類です。インターフェイスによって最大速度が決まっているため、SSDの速度を重視するならまずどのインターフェイスに接続するタイプなのかを確認しましょう。

インターフェイス 最大速度
SATA3(Serial ATA 3) 600MB/s
PCI Express 2.0 x 2 1GB/s
PCI Express 2.0 x 4 2GB/s
PCI Express 3.0 x 4 4GB/s
PCI Express 3.0 x 8 8GB/s

現在主流なのがSATA3 SSDです。容量あたりの価格が非常に安くとても人気があります。SATA3 SSDなら約500MB/sの読み込み速度が出ます。

PCI Expressはどの世代なのか、レーン数はいくつなのかによって最大速度が大きく変わります。PCIe SSDとしか書いていない場合は、SSDの型番を見て速度を調べたほうがいいです。

フォームファクター(形状)

フォームファクターとは形状やサイズを意味します。SSDの主なフォームファクターは以下の通りです。

フォームファクター 見た目 解説
2.5インチ SSD 最も一般的なSSDの形状です。BTOパソコンのSSDで特に表記がなれけば2.5インチ SSDです。選択肢が豊富で安い製品も揃っているのが特徴です。インターフェイスはSATA3が基本ですが、PCIe化するストレージキットも販売されています。
M.2 SSD 小型なSSDです。M.2スロットに挿すだけなので簡単に増設できます(マザーボード次第)。ゲーミングノートPCに採用されていることが多いです。2.5インチ SSDに比べると温度が高くなりやすいデメリットがあります。M.2 SSD用の冷却ヒートシンクで熱対策が可能です。インターフェイスはSATAとPCIeの両方があるので製品によって速度差が大きいです。
HHHL SSD PCI Expressの拡張スロットに挿すタイプです。PCI Expressの転送速度を活かした高速なSSDが多いです。BTOパソコンではマイナーなフォームファクターですが、徐々に増えてきています。

ソフトウェア規格

近年、高速なSSDの規格としてNVMe(NVM Express)が注目されています。従来のAHCIがHDDのための規格だったのに対し、NVMeはSSDに使われているフラッシュメモリのためのものです。NVMe SSDのフォームファクターはPCIeに挿すタイプのHHHLが一般的ですが、M.2 SSDもたくさんありますし、2.5インチのものもあります。

一般的なSATA AHCI SSDの読み込み速度は500MB/s程度です。一方でNVMe SSDには3GB/sを越える製品もあります。NVMe SSDはまだまだ高額で買うのを躊躇してしまう存在です。でも圧倒的な速度によるメリットは大きいですから、ヌルヌル・サクサクなパソコンが欲しいなら是非おすすめしたいです。

以下のページでSSD各種製品の速度をご紹介しています。実際に私がベンチマークしたものばかりです。SSDのメーカーや製品までこだわるなら参考になると思います。

SSDの速度比較・ベンチマーク

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管理人 うらみん

格ゲーに飽きて2002年頃からオンラインゲームに参入。主にFPSとMMORPGをプレイしています。FPSでは大会で優勝し、海外クランと対戦したことがあります。RTSは下手糞です。

パソコンをカスタマイズするのが好きなので、趣味で当サイトを運営しています。ドスパラ、G-Tune、パソコン工房、エイリアンウェア、HP、フロンティアなどのゲーミングPCを使用した経験があります。

ゲーミングPCの選び方で迷ったら、Twitterで気軽に質問してください(╹◡╹)

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