キーボードの水洗いはNG?洗うとどうなる?
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人間の体と最も長い時間、濃密に接触するPCパーツといえばキーボードです。それだけに汚れやすく、埃やゴミがキーの間に入り込んで取れない…という方も多いでしょう。
私もキーボードの清掃には何度も手を焼きました。「いっそのこと丸ごと水洗いしてやろうか…」という衝動に狩られたことも一度や二度ではありません。
そこで、キーボードを水洗いするとどうなるか、について解説していきます。
キーボードの水洗い=即故障ではないが・・・
結論から言うと、キーボードを丸ごと水洗いすると高確率で「キーが正常に反応しない」という状態になります。
ただし、これはキーボードのタフさや構造にもよるでしょうね。例えば、天板とキーがしっかりと分離されており、キーボードの基盤が密閉状態にあるようなゲーミングキーボードなら、少々の水洗いでも動いてしまいます。
一方、キーが天板に埋まっているようなパンタグラフ、メンブレン方式のキーボードは、ほとんどが水洗いで故障してしまいますね。
また、ゲーミングキーボードでも後々になって不具合が連発する可能性が高いです。
例えば、私が過去にメカニカル方式のゲーミングキーボードを丸洗いしたときは、次のような症状が出ました。
- 水洗い後、全部のキーと天板のカバーをはずして3時間以上乾燥させる
- 乾燥後、元通りに組み付けを行い、しばらくは正常に動く
- しかし、徐々に一部のキーが反応しなくなったり、チャタリングを起こしたりと不具合が多くなる
- 1か月ほど使用した段階で耐えられなくなり、買い替え
あくまでも私が使っていたキーボードですから、個体差はあるでしょう。しかし、なぜか時間の経過とともにダメになっていく傾向が強いように感じます。
なので、基本的にはキーボードの水洗いはNGです。どうしても水気が欲しいときは、
- アルコールタイプのウェットティッシュと綿棒でキーの間を掃除する
- 自動車用のパーツクリーナーなど揮発性の高い洗浄液を使用して清掃する
といった方法が適しているかと思います。ちなみに自動車用のパーツクリーナーは、コンタクトスプレー(接点復活材)と併用することで、チャタリングの解消にも役立ちますよ。
ホームセンターなどで500mlサイズのものが600円程度で売っているので、1本購入しておいても良いかもしれません。ゴムや樹脂を侵さないタイプなら、キーボード全体の掃除に使えます。
どうしてもキーボードを丸洗いしたいなら
しかしこれらの方法はあくまでも、丸洗いの代替。経験上、やはり丸洗いにはかないませんね。
そこで、丸洗いが可能なキーボードにも目を向けてみましょう。例えば、エレコムの「TK-WS01UM」シリーズですね。
IPX5対応の防水しようと、キートップが天板から浮いている「アイランドタイプ」仕様、さらに排水を前提とした設計になっていることから、丸洗いが可能です。
似たいような形状のメカニカルキーボードを使ったことがありますが、このタイプは確かに丸洗いがしやすいです。
さらにTK-WS01UMの場合は、メーカーが水洗いのしやすさを強調しているため、故障リスクも極めて低いでしょう。ただ1点、残念ななのまメンブレン方式なこと。
キートップが天板から浮いているので、通常のメンブレンよりは打ちやすいと思いますが、ゲーミングキーボードかと言われると微妙ですね。
掃除のしやすさを考えて、もう1個キーボードを予備として確保しておく、というのなら良いかもしれません。