Core i5-9400F ベンチマーク!Core i5-8500とCore i5-8400との比較も
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INTEL CPU第九世代からFシリーズが登場しました。末尾にFが付いているCPUはどれも内蔵グラフィックがありません。ゲーミングPCだとグラフィックボードで映像出力するのが普通ですから、やや安いFシリーズを選ぶ人がいます。
BTOゲーミングPCだとCore i5-9400Fが人気です。ちょうど先日Core i5-9400Fを搭載したデスクトップゲーミングPCをレビューしたので、Core i5-9400Fのベンチマークスコアを一緒に計測しました。
Core i5-9400Fのスペック
まずはCore i5-9400Fの基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 6 |
スレッド数 | 6 |
定格動作周波数 | 2.90 GHz |
TB最大動作周波数 | 4.10 GHz |
キャッシュ | 9 MB |
TDP | 65 W |
Core i5-9400FのスペックはCore i5-8500やCore i5-8400と非常によく似ています。コア数、スレッド数、キャッシュ、TDPが一緒です。つまり動作周波数だけが違います。
Core i5-8500は定格3.0GHz、最大4.1GHz、Core i5-8400は定格2.8GHz、定格4.0GHzです。Core i5-8400の後継と考えると順当なアップグレードでしょう。
Core i5-9400Fのベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は「ガレリア DT」です。メモリ8GB、GTX1660Ti搭載です。
CINEBENCH R15
シングルコア | マルチスレッド |
---|---|
176 cb | 958 cb |
Core i5-8500は174 cb / 971 cb、Core i5-8400は169 cb / 940 cbです。少なくともCore i5-8400よりは高性能です。Core i5-8500とはシングルコアが同等、マルチスレッドは負けています。スペックからするともうちょっとCore i5-8500に違いベンチマークスコアが出るかと思いました。
CINEBENCH R20
シングルコア | マルチスレッド |
---|---|
428 cb | 2356 cb |
最近CINEBENCHの新しいバージョンがリリースされました。まだ比較対象がないので今後のためにスコアだけ載せておきます。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
557 % | 4505 MIPS | 24972 MIPS |
7-Zipは7z形式への圧縮・解凍をするためのソフトウェアです。圧縮・解凍の速度を計測するベンチマーク機能が内蔵されています。Core i5-8500は25371 MIPS、Core i5-8400は23115 MIPSです。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread |
---|---|
476.7 | 2632.0 |
CPU-Zはシングルスレッドとマルチスレッドの性能を計測できます。Core i5-8500は476.1 / 2785.0、Core i5-8400は464.9 / 2514.6です。Core i5-9400FはどうしてもCore i5-8500を越えられません。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
127348 | 82759 |
CPUは整数演算速度の「ALU」と浮動小数点演算速度の「FPU」を計測しました。Core i5-8500は129708 / 83953、Core i5-8400は126546 / 81805です。Core i5-9400Fは中間くらいのスコアです。
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
34.28 | 1分13秒 |
H.264のエンコード処理能力を計測するベンチマークソフトです。Core i5-8500は33.28 fps、Core i5-8400は33.1 fpsです。初めてCore i5-9400Fが勝ちました。
2019年4月現在の価格を見ると、CPU単体の価格はCore i5-9400Fのほうが30%くらい安いため、内蔵グラフィックスを必要としないならCore i5-9400Fにすべきでしょう。