Core i5-8300H ベンチマーク!Core i7-8750Hとの比較も
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これまでゲーミングノートPCに搭載されるCPUはCore i7ばかりでした。少し前までは「Core i7-7700HQ」が主流で、今は「Core i7-8750H」です。しかし最近は格安ゲーミングノートPCにCore i5が採用されることがあります。
具体的に書くとドスパラのGTX1050Ti搭載ノートの「ガレリア GCF1050TGF-E」にCore i5-8300Hが採用されています。レビューの際にCPUのベンチマークスコアも計測したのでご紹介します。またCore i7-8750Hとの違いも比較していきます。
Core i5-8300Hのスペック
まずはCore i5-8300Hの基本スペックを確認しましょう。
コア数 | 4 |
スレッド数 | 8 |
定格動作周波数 | 2.30 GHz |
TB最大動作周波数 | 4.00 GHz |
L3キャッシュ | 8 MB |
TDP | 45 W |
Core i5なのに4コア・8スレッドなんですね。例えばデスクトップ用のCore i5-8500は6コア・6スレッドで、コア数とスレッド数が同じです。4コア・8スレッドといえばCore i7-7700やを思い出します。
Core i7-8750Hは6コア・12スレッドです。マルチスレッド重視の使い方をするならCore i7-8750Hのほうがいいですね。ただ現状のPCゲームは4コア・8スレッドで十分なのでCore i5-8300Hのほうがコスパ良好な気がします。
最大動作周波数はCore i5-8300Hが4.0Ghzで、Core i7-8750Hが4.1GHzとほとんど差はありません。TDPは同等です。
Core i5-8300Hのベンチマークスコア
次に各種CPU用ベンチマークソフトで計測したスコアをご紹介します。ベンチマーク環境は以下のとおりです。
OS | CPU |
---|---|
Windows 10 Home 64bit | Core i5-8300H |
メモリ | グラフィックボード |
8GB PC4-21300 | GeForce GTX1050Ti 4GB |
ストレージ | チップセット |
250GB SSD + 1TB HDD | モバイル INTEL HM370 |
冒頭に書いたようにドスパラの「ガレリア GCF1050TGF-E」を使用しました。ドスパラでは今のところ一番安いゲーミングノートPCです。
CINEBENCH R15
シングルコア | マルチスレッド |
---|---|
173 cb | 832 cb |
シングルコアはCore i7-8750Hとほぼ同じです。マルチスレッドだと832に対して1119と大きな差があります。8スレッドと12スレッドなので当然の結果でしょう。
7-Zip
CPU使用率 | 評価 / 使用率 | 評価 |
---|---|---|
760 % | 2995 MIPS | 22727 MIPS |
7-Zipは7z形式への圧縮・解凍をするためのソフトウェアです。Core i7-8750Hの評価は31705 MIPSだったため、Core i5-8300Hのほうが39.5%低いベンチマークスコアです。
CPU-Z
Single Thread | Multi Thread |
---|---|
454.3 | 2206.8 |
CPU-ZはCore i7-7700より若干低いくらいのベンチマークスコアです。そう考えるとノートPC用CPUなのに凄い性能です。現状のゲーム用途に最適な気がしてきました。
Core i7-8750Hはマルチスレッドが3357.1だったため、Core i5-8300Hとは52.1%もの差があります。数年後に最新ゲームの推奨CPUが6コア・12スレッドになる可能性を考えるならCore i7-8750Hのほうが良さそうです。
CrystalMark 2004R7
ALU | FPU |
---|---|
113658 | 96492 |
CrystalMarkはあらゆるパーツの性能を計測する総合ベンチマークソフトです。CPUは整数演算速度の「ALU」と浮動小数点演算速度の「FPU」です。Core i7-8750HはALUが171148、FPUが144027です。やはり50%近い性能差があります。
x264 FHD Benchmark
fps | エンコード時間 |
---|---|
28.88 | 1分30秒 |
H.264のエンコード性能を計測しました。Core i7-8700が56秒、Core i7-8750Hが1分10秒、6コア・6スレッドのCore i5-8400が1分15秒です。エンコードをするならもっと高性能なCPUを使ったほうがよさそうです。
HWBOT x265 Benchmark
FHD | 4K |
---|---|
25.75 fps | 6.05 fps |
H.265用ベンチマークソフトです。1920×1080のフルHDと3840×2160の4K動画をエンコードしています。Core i7-8750HはFHDが35.42 fps、4Kが8.02 fpsです。このように比較してみるとやはりクリエイター向けノートPCのCPUとしてはCore i7-8750Hのほうがおすすめです。
逆にGTX1050やGTX1050TiのようなエントリークラスのグラフィックボードでゲームをプレイするならCore i5-8300Hで十分です。そもそも重いゲームならGTX1060以上が必要不可欠です。そしてCore i5-8300H + GTX1060のゲーミングノートPCは見たことがありません。