VESAマウントの不便な点を挙げてみる(解決法あり)
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複数のモニターをアームで並べるとき、VESAマウントを活用しますよね。このVESAマウント、実は不便な点がいくつかあります。
そこで個人的な経験をもとに、VESAマウントの不便な点を挙げてみます。
VESAマウントとは
まず、VESAマウントについて簡単に解説しておきます。
VESAマウントは、モニターを壁やデスクなどに取り付けるためのアタッチメントです。
VESAとは、「Video Electronics Standards Association」の略で、統一された規格にのっとっているため、どのモニターでも同じマウントが搭載されています。
簡単に言うと、モニターの裏にある4つの穴ですね。この4つの穴は距離や位置が決まっています。
・「VESA 100×100」:マウント用の穴が100mm×100mmの正方形のパターン
同じように200x200mm、400x400mmなどもあるのですが、一般的なPC向けのマウントはだいたい「VESA 100×100」です。
VESAマウントを使うことで、モニターを机の上や床の上に置く必要がなくなり、スペースを有効活用できます。
また、アームを使えばモニターの高さ横の位置、角度を調整しやすくなり、作業やゲームの快適性も向上します。
VESAマウントの不便な点
さて、今回の本題である「VESAマウントの不便な点」について挙げてみたいと思います。
あくまでも私の個人的な意見ですが、VESAマウントノヘビーユーザーなら思い当たる節があるのではないでしょうか。
統一規格のはずなのに微妙に穴がズレる
VESAは前述したように統一規格です。パターンも正方形と単純。にもかかわらず、穴とアタッチメントのビスがうまく合わないことがあります。
また、取り付けられたとしても多少ズレているためにキシみやガタつきがでてしまうことも。
VESAはグローバルで使われている規格ですが、実際にアームやアタッチメント、穴を加工しているのは全く別のメーカーです。
一時は大陸性のモニターにズレが多かったですね。最近はあまり聞きませんが、「キシみが出てうるさい」という評判を聞きました。
私も一度はずれを引いたことがあり、新品に交換してもらったのですが、そちらもズレていたのであきらめたことがあります。
背面の凹凸のせいでうまく装着できない
こちらも意外な落とし穴です。スタンド付きのモニターの中には、モニターとスタンドの接合部分に凹凸が設けられているものがあります。
DELL製などにおおいのですが、アームが結合する部分が四角形にくぼんでいたりするわけです。専用のスタンドならば問題ありませんが、汎用品のVESAアタッチメントではうまく装着できません。
アタッチメントが歪んでいてガタつく
一見するとまっ平に見えるアタッチメントが実は歪んでいて、4つの角がモニターに接地しないこともありましたね。
当然のことながらガタつきが出ます。アームを使うとキータッチのたびに少し動くのでかなりストレスでした。
VESAマウントの不便な点はスペーサーで解決できる
このように、VESAマウントは細かい「チリ合わせ」の部分で難点があり、うまく装着されないことがあります。
こうした問題を解決するマニアックなパーツとして「六角スペーサー」があることをご存じでしょうか。
例えば長尾製作所の「凹凸用VESAスペーサー M4」などですね。製品のサイトはこちらです。
くぼみがある場合はもちろん、モニターとアタッチメントの接地がうまくいかない場合にも使えます。
そもそも統一規格なのに調整用のパーツを使わなければならないこと自体がおかしいのですが、グローバルな規格なので仕方ないですね。
もしVESAマウントを導入しようと考えているなら、あらかじめスペーサーも調達しておいたほうが無難です。