ゲーマー御用達の「ゲーミングチェア」がどんどん一般的になっていて、今や特にPCに詳しくない普通の人々たちも愛用していますよね。

このゲーミングチェアで少し気になったのが、「素材」です。実はゲーミングチェアの合皮素材モデルに関して、「すぐに剥がれてくる」と相談を受けたことがあります。

私はゲーミングチェアの素材として、合皮よりもファブリックを推奨してます。今回はその理由をまとめてみました。

合皮・ファブリックのメリットとデメリット

ゲーム配信者などの動画を見ると、ゲーミングチェアの素材として合皮（PUレザー）を選択している方が多いように感じます。

合皮は高級感もありますし、ひんやり滑らかで座り心地が良いですよね。一方で、私のようにファブリックを推す人もいるようなので、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

合皮ゲーミングチェアのメリット

耐摩耗性と耐水性に優れる

合皮は摩耗に強く、長期間の使用しても見た目がみすぼらしくなりにくいですね。また、布に比べると水分に強いです。

気候条件に対する適応性

合皮は、高温や湿気の多い環境においても劣化が少ないです。また、汗や湿気が付着しにくく、表面のひんやりさも相まって快適な座り心地を提供します。

高級感を維持しやすく所有欲が満たせる

合皮の見た目は本物の皮と大差がなく、とても高級感があります。常に体を預ける家具であると同時に、インテリアでもありますから、見た目の高級感はとても大事です。

合皮ゲーミングチェアのデメリット

通気性の欠如

合皮の最大の弱点が「通気性の低さ」。夏場の長時間の使用では汗をかきやすくなり、人間の体に負担がかかります。

滑る（ホールド性が微妙）

合皮の場合、体のサイズとチェアが合っていないと、微妙に滑ります。特に痩せ型の方や小柄な方は、ホールド性が弱いので疲れるかもしれません。

経年劣化で剥がれが発生

ゲーミングチェアの合皮は車用の素材とは少し異なり、剥がれやすいことが多いようです。

ファブリックゲーミングチェアのメリット

通気性

ファブリックは通気性に優れており、長時間の使用でも快適さをキープします。汗を素早く吸収し、通気性が高いため、暑い気候や長時間の使用でも快適です。

質感とデザインの多様性

ファブリックはさまざまな質感やデザインの選択肢があります。柔らかい素材や織りの異なるデザインなど、個々の好みに合わせた選択が可能です。

ファブリックゲーミングチェアのデメリット

汚れやすさ

一部のファブリックは汚れやシミが付きやすい場合があります。ただし、多くのファブリックチェアは撥水処理が施されており、お手入れが容易です。

耐摩耗性が低い

一部のファブリックは時間とともに摩耗しやすい傾向があります。安いファブリックは「毛羽立ち」が起こりやすいのです。

高品質のファブリックを選ぶことで耐久性を向上させることができますが、そうなると皮製が視野に入ってくるので難しいですね。

個人的にはファブリック推し

車のシートでも同じことが言えるのですが、合皮とファブリックを長年つかっていると、ファブリックの気軽さや使い心地の良さが際立ってきます。

合皮素材のシートは所有欲は満たせるのですが、実際に肌に触れる時間が長くなってくると、どうしても不満がでやすいですね。

加えて、ゲーミングチェア用の合皮素材は廉価なものを使っているせいか、見た目の劣化も早いように感じます。

最終的には好みの問題なのですが、ファブリックならそれほど見た目を気にせず、なおかつリンサークリーナーなどで定期的に清掃もできます。

まあ、最適解はおそらく「好みの形状を買って、シートカバーを使う」ことなのですが、それだともはやゲーミングチェアである必要性も低下しますからね。意外と難しいのがゲーミングチェア選びなのです。