ゲーミングPCでのBIOSアップデート効果
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PC起動画面から突入できるBIOSは、ハードウェアの基本的な「ふるまい」を制御する機能です。
このBIOS、適切にアップデートすることでゲーミングPCの性能を底上げできることがあります。そこで、BIOSアップデートによる効果をまとめてみました。
BIOS更新は「原則として不要」だけど?
最近のPCであれば、基本的にBIOS更新をしなくても何ら問題は生じません。
UEFIなどの普及によって、昔よりもはるかにBIOSの設定をいじりやすくなったたほか、自動更新機能などがついている場合もあり、ユーザーがわざわざ更新作業をするメリットがないからです。
また、BIOS更新に失敗するとPC自体が起動しなくなったり、マザーボードが通電し無くなったりといったリスクもあります。
ただし、時にはBIOS更新によってPCの性能がアップすることも確かです。例えば、以下のようなケースが該当します。
CPUソケット形状が同一の次世代CPUが登場した時
CPUは世代交代とともに、ソケット形状が変わる場合と変わらない場合があります。
前者であればマザーボードごと交換するしかないのですが、後者の場合はBIOS更新で対応できることもあります。つまり、費用ゼロで新世代のCPUが使えるわけです。
最近の例で言えば、Ryzen1000シリーズからRyzen2000シリーズへのアップグレードがBIOS更新で対応できましたね。
X370、B350、A320チップセットを内蔵したマザーボードの場合、「RYZEN DESKTOP 2000シリーズ対応BIOS」に更新することでRyzen2000シリーズが使えるようになりました。
ただし、メジャーなマザーボードメーカーや大手BTOショップで更新サービスを提供していたため、自分でBIOS更新を行ったユーザーは少数かもしれません。
BIOS更新を行うことで、新世代のCPUを載せられるようになるのは自作PCの醍醐味のひとつです。
パーツ追加後に挙動が不安定な時
SSDやGPUなど、CPU以外のパーツを載せ替えた際に挙動が今一つ安定しない…といった場合は、BIOS更新で治るかもしれません。
これは、BIOSが最新版になり、対応できるパーツの種類や規格が増えることによるものです。
セキュリティ強度を高めたい時
近年のサイバー攻撃の高度化から、BIOSにも一定以上のセキュリティ強度が求められるようになりました。
そのため、BIOS更新でセキュリティ対策を行うメーカーも少なくありません。もしセキュリティ強度をぎりぎりまで高めたいのであれば、BIOS更新に踏み切っても良いかもしれません。
BIOS更新は有償サポートもあり
以前に比べてかなり扱いやすくなったとはいえ、BIOS更新がリスキーな作業であることに変わりはありません。特にゲーミングPC初心者の場合、「失敗=PC使用不能」というリスクを負ってまで更新作業を行う勇気はないでしょう。
どうしてもBIOSを最新版にしたいのであれば、BTOショップ各社が提供している有償の更新サービスを利用しましょう。
例えばドスパラならば、往復の送料+作業料金でBIOSのアップデートを実施してくれます。失敗して起動不能にしてしまうリスクに比べれば本当に小さな費用ですので、必要に応じて検討してみてはいかがでしょうか。