BTO派と自作派、境界線はどこから?
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正直な話をすると、現在はゲーミングPCを自作するメリットがあまりありません。
私も、完全にゼロから自作PCを組んだのは5年前が最後です。その後は、BTOパソコンを徐々にカスタマイズする方向に切り替えました。
しかし、これも見方を変えれば自作PCのひとつです。一体、BTOと自作の境界線はどこにあるのでしょうか。
BTOパソコンと自作パソコンの境界は本当に曖昧
BTOパソコンはその名のとおり「ビルト・トゥ・オーダー」ですから、受注生産によるPCです。BTOパソコンであろうとも、CPUを入れ替えれば保証対象外となり、そこからは自作PCと同じ扱いになります。
また、自作用のパーツを集めて作ったゲーミングPCであっても、ショップが組んでしまえばショップの保証が付きます。
こう考えると、BTOと自作の境目は本当に曖昧なのです。簡単な例を挙げれば「安いBTOを買って、自分でパーツを足す」のはどちらに属するのか、ということですね。
こうした内容を友人と話していたときに、ある友人が「OS再インストール時の認証で分ければいいのでは?」と言っていました。
どういうことかと言うと、何かしらのパーツを組み替えたあとにOSの再インストールが必要になったとき、すんなり認証が通ればそれはBTOパソコンのままだということ。
反対に、特別な認証(電話認証など)を求められたら、それはもはやBTOパソコンとしての原型がなく、自作によるPCになっている、という具合です。
一昔前は、OSの再インストール時にマザーボードを交換していると、別PC扱いになる…という時代がありました。
私も何度かWindowsの再インストールを行いましたが、マザーボードを変更した場合はプロダクトコードでの認証が行えず、電話認証になった覚えがあります。
しかし、今ではこうした再認証の手間はほとんど必要ありません。それだけに、「何をもって”別のPC”なのか」が今一つはっきりしないのです。
一度でも組みなおしたらもはや「自作」でいいのでは?
私の個人的な見解ですが、自作とBTOの境界線は「マザーボード・CPU・GPU・電源」の組み換え(入れ替え)をしているかどうか、というあたりにあると思っています。
たとえBTOで購入していようとも、分解⇒再組立てを行ったのであればもう自作でいいのでは?と言うことです。もちろん、パーツを何一つ変更していない場合は、BTOショップの保証がそのまま適用されます。
しかし、一般的にはパーツを変更しないのにわざわざ分解なんてしませんよね。分解する時点で、何らかの変更をかけているわけです。
自作PCの醍醐味は、パーツ選びだけではありません。自分のPCの仕組みを隅々まで知り、自由に分解⇒組み立てできることにあります。
そのため、もともとはBTOパソコンであっても分解⇒組み立てという過程を経ることで自作PCの領域に踏み込んでいるのです。
実際に私は初心者だった20代のころ、BTOで購入したPCを2~3回分解しながらPCの構造を知り、本格的な自作PCの領域に足を踏み入れました。
「自作PCを始めたいけど最初の一歩が踏み出しにくい」という方は、安いBTOパソコンを徐々にカスタマイズしたり調整したりしながら、自作PCに移行してみてください。かなりスムーズに「最初の一台」が出来上がりますよ。