OMEN X by HP Desktop 900 + OMENアクセサリー 性能レビュー
GTX1080 SLIに加え、格好良さもNo.1!
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「HPは今後ゲーミングPCに力を入れていきます!」という言葉を何度も聞いていましたが、とうとう実現したようです。これまでHPのゲーミングPCであるOMENシリーズはノートPCしかありませんでしたが、この冬に一新されデスクトップも追加されました。
デスクトップは2種類あり、今回レビューするのが最上級のハイエンドモデルである「OMEN X by HP Desktop 900」です。なんとGTX1080 SLIというハイエンドモデルです。でもゲーミングPCだけでなく周辺機器も充実しているのですべて紹介していきます。
OMEN X by HP Desktop 900はこんな方におすすめ!
最上位のハイエンドゲーミングPCが欲しい!
デスクトップの見た目にこだわりたい!
ゲーミングデバイスも統一したい!
OMEN X by HP Desktop 900のスペック
*商品構成や使用されているVGAの仕様など、変更になる場合があります。詳細はメーカーページをご確認ください。
OS | CPU |
---|---|
Windows10 64bit | Core i7-6700K(水冷クーラー、定格4.00GHz) |
グラフィックボード | メモリ |
GeForce GTX1080 8GB SLI | 32GB(PC4-17000) |
ストレージ | チップセット |
512GB NVMe M.2 SSD + 3TB HDD | インテル Z170 Express |
光学ドライブ | 電源ユニット |
ブルーレイディスクドライブ | 1300W ATX電源、Active PFC搭載 |
いやはや凄まじいスペックです。CPUがハイスペック、それ以外はほぼハイエンドな仕様です。メモリは32GBとたっぷりで、ストレージも超高速なNVMe M.2 SSDが採用されています。光学ドライブがブルーレイなのもいいですね。
注目したいのはやはりグラフィックボードです。GTX1080でも充分すぎるほど高性能なのに、GTX1080が2つも搭載されています。これでサクサクにならないゲームなんて存在しません。4Kでゲームを遊びたい人向けのような気もします。
ストレージの速度
OMEN X by HP Desktop 900に搭載されているSSDとHDDの速度をCrystalDiskMarkで計測しました。
SSD
SSDはシーケンシャルリードが2223MB/s、シーケンシャルライトが1334MB/sです。文句なしの速度です。
HDD
HDDはシーケンシャルリードが203MB/s、シーケンシャルライトが199MB/sです。こちらは普通です。
OMEN X by HP Desktop 900の外観
次にOMEN X by HP Desktop 900の外観や接続端子のレビューをしていきます。
日本のBTOゲーミングPCではありえないような見た目です。キューブ型なのに大型ってのは面白いですよね。しかも斜めになってますし。でも非常に重いので持ち上げる時は手や腰に注意してください。約25.3kgもあるため負担がかかります。私は持ち上げる時にケースの角が二の腕に当たって青アザになりました・・・。
左側は塞がっています。こちらが開くので覚えておいてください。開け方は後述します。
右側は接続端子やストレージベイがあります。
電源ボタン、マイク入力、スピーカー出力、USB3.0が2つ、USB3.0 Type-Cが2つ、メディアカードリーダーがあります。
背面は最下部に電源端子があります。
マザーボードの接続端子はUSB3.0が6個、LANポート、ライン出力です。USB3.0端子が豊富なのは最新ゲーミングPCっぽさがあります。
GTX1080 SLIなので2つあります。それぞれDVI、HDMI、DisplayPortが3つです。
サイドパネルを開くためには「SIDE PANEL ACCESS」のネジを取り外します。そして「EJECT」ボタンをグイッと押し込むと綺麗に開いてくれます。
サイドパネルはこんな形です。
斜め上を向いているので、パーツの交換や増設をしやすいような気がします。
ゲーミングPCでこんなに綺麗な配線は初めて見ました。赤いケーブルが良い味出しています。
CPUクーラーは水冷、メモリは8GB x 4のクアッドチャネルです。
グラフィックボードが2つ並んでいる光景は壮観です。
OMEN アクセサリー with Steel Series
一緒にゲーミングデバイスを購入することもできます。見た目の雰囲気が統一できるので格好良さがアップします。ちなみにOMENのオリジナルっぽい外観ですが、SteelSeriesのデバイスのようです。
ゲーミングマウスです。おそらく中身はRival 300です。
ゲーミングヘッドセットです。Siberia 200だと思います。
巨大なマウスパッドです。
結構厚みがあります。ということはQcK Heavyでしょうか。QcK Heavyなら厚みは6mmです。
マウスとの比較です。これだけ大きければローセンシティビティ(低感度)でも大丈夫です。
ゲーミングキーボードはマクロキーがたっぷりです。26個あるはずです。スペースキーが大きいのもゲーミングキーボードらしさが出ています。これはApex 350でしょう。
さらに32インチの液晶モニターもセットで購入できます。リフレッシュレートは最大75Hz、解像度は2560×1440まで対応しています。FPSよりはMMORPGに向いています。
全部揃えるとこうなります。デスクトップを机の上に乗せるなら、かなり大きな机が必要です。現実的には机の下に置いたほうがいいでしょう。
電源を入れるとデスクトップ、マウス、キーボードが光ります。光らせ方はそれぞれのデバイスごとに設定できます。
OMEN Controlの設定
OMEN X by HP Desktop 900にプリインストールされているOMEN Controlというソフトウェアでデスクトップの光らせ方を変更できます。
固定カラー | 設定した色をずっと表示し続ける |
カラーショー | 色を段階的に設定することで変化し続ける |
システムモニター | CPUの温度、CPU使用率、グラボの温度、グラボ使用率に応じて色が変化する |
オーディオショー | 音量に応じて色が変化する |
色を設定できる場所は四角の外側、内側、ロゴの合計9箇所です。
こうなります。今までレビューしたゲーミングPCのなかで一番格好良いと思います。
OMEN X by HP Desktop 900のベンチマークスコア
GTX1080 SLIの性能の話をする前にちょっと補足を。ベンチマークソフトによってSLIの扱いが全然違います。SLIに非対応のものもあれば、SLIに対応していたとしても正確に検測できないものもあります。唯一正確に計測できたのは3DMARK FireStrikeです。
DX11 最高品質 | DX11 高品質 | DX11 標準品質 |
---|---|---|
20628 | 20477 | 23674 |
DX9 最高品質 | DX9 高品質 | DX9 標準品質 |
21000 | 20777 | 24442 |
FF14ベンチマークは謎なスコアになりました。もちろん素晴らしく高いスコアなのは間違いありませんが、GTX1080単体とほとんど変わりません。また、最高品質よりも高品質のほうが低くなっているのも意味不明です。FF14ベンチマーク側がSLIブリッジにしっかり対応していないせいだと思います。
設定6 | 設定5 | 設定3 |
---|---|---|
56274 | 60489 | 73892 |
PSO2ベンチマークもGTX1080単体と同じくらいのスコアです。
ドラクエ10は19066です。ドラクエ10ベンチマークはこれくらいが限界なので仕方がありません。
MHFは38048でした。MHFはSLI非対応です。とはいえGTX1080単体だと約45000いくはずなので謎です。
唯一まともにGTX1080 SLIを計測できたのが3DMARKです。上位2%ですからハイエンドなのは間違いありません。GTX1080単体だと16000くらいですから、確かにSLIで性能アップしています。
しかしながら現状GTX1080 SLIが必要になるシーンってほとんどないので、こちらのモデルよりはもっと安いGTX1080単体のモデルをおすすめします。見た目の格好良さを追求したいならベストチョイスではないでしょうか。